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    保育士を辞めたい理由と対処法。どうやってつらい時期を乗り越えればいいのか

    #お役立ち情報 #保育士の悩み 2019/11/28

    「保育士、もう辞めたい…。」

    子どもが好き!子どもの成長に関わる仕事がしたい!と希望して保育士になったものの、いざ働いてみると理想と現実には大きな違いが…。

    悩みがつのる毎日で、保育士の仕事が嫌になり「辞めたい」と考えてしまう方も少なくありません。

     

    しかし、せっかく希望した保育士の職。なぜ辞めたいのか、何か対処法はないのか、一度じっくりと気持ちを整理して考えてみませんか。

    まさに今悩みを抱えているのなら、このつらい時期を乗り越える方法を探してみましょう。

     

    保育士を辞めたい理由

    どうして保育士を辞めたいのか、まずはその理由にしっかりと向き合うことが大切です。

     

    以下では、保育士が仕事を辞めたい理由で多い意見を見ていきます。

    厚生労働省「保育士等における現状」で報告されている「保育士における現在の職場の改善希望状況」を参考にしています。

    今抱えている悩みと照らし合わせてみてくださいね。

    給与が低い

    厚生労働省の調査では、「給与・賞与」の不満が全体の59.0%を占めています。

    平成28年の報告では、全職種と保育士の平均年収、平均賃金に差が生じていることが報告されています。

      平均年収 平均賃金
    全職種489.9万円333.7千円
    保育士326.8万円223.3千円

    【参考】厚生労働省「保育士の平均賃金」

     

    保育士不足を解消するため、政策により保育士の給与は年々引き上げられていますが、全職種と比べるといまだ低い傾向にあります。

    社会保険料などが引かれると、手取り金額は20万円を下回ってしまいます。

    好きな仕事とはいえ、仕事内容に見合う給与がもらえないとなると、働くモチベーションは下がってしまうでしょう。

     

    保育士の給与については、「保育士の給与まとめ。平均年収、地域差、今後の給料引き上げなど 」で詳しく解説しています。合わせてご覧ください。

    仕事量・残業が多い&休暇を取得しにくい

    厚生労働省の調査では、全体の40.4%が職員数の増員を希望。

    さらに、全体の31.5%が未消化(有給等)休暇の改善を希望しています

    ここには慢性的な人手不足による不満があるとみられます。

     

    保育士の仕事には、子どもと過ごす時間のほかに、事務や制作、イベント準備や研修など多岐にわたる業務があります。

    残業や休日の仕事も多い職種です。

    さらに、保育士不足のため、一人当たりの仕事量が多く、なかなか休みとれないのが現状です。

    保育以外の仕事に追われ、子どもたちにしっかり向き合う時間がない、休みがとれない、そんな不満が保育士を辞めたい理由です。

    人間関係の悪化

    子どもたちを安全な環境で健やかに保育するためには、チームプレーが大事。しかし、保育士同士の価値観が違うと、連携がうまくいかず、ぶつかってしまうことも。

    さらに、保育施設は女性が多く働いているので、派閥が発生しやすい職場です。そのため、職場になじめないと居場所をなくしてしまうことに。

     

    厚生労働省の調査でも全体の20.3%が職場のコミュニケーションの改善を希望しています。

    人間関係がうまくいかないと、小規模な施設では逃げ場がありません。上司や先輩、同僚との関係に悩み、保育士を辞めたいと思ってしまう方もいます。

    保護者との関係

    職場の人間関係だけでなく、保護者の方とのやりとりに疲弊し、保育士を辞めたいと思ってしまう方もいます。

    子どもの安全と健康を守って保育していくためには、保護者の方と信頼関係を築き、連携を深めていくことも大事。

    しかし、理不尽と感じるようなクレームが多く発生するとその対応に追われてしまいます。

     

    有資格者でありながら、保育士としての就業を希望しない方が多くいるといわれています。

    厚生労働省の「保育を支える保育士の確保に向けた総合的取組」によると、その理由のひとつとして「保護者との関係がむずかしい」という意見があるのです。

    保護者の方との関係がうまくいかないことから、保育の仕事に嫌気がさしてしまうことも少なくありません。

    保育士を辞める前に試したい対処法

    「保育士を辞めたい」理由と向き合ったところで、ここからは現状を乗り越えるための解決策を探っていきましょう。

    辞めなくても、何か解決する糸口が見つかるかもしれません。

    辞めてしまう前に、ぜひ参考にしてみてくださいね。

    資格手当や役職手当を目指す

    給与の低さを改善するため、資格を取得してスキルを磨いたり、キャリアアップという方法があり、「保育士等キャリアアップ研修」を活用するのがオススメです。

    保育士等キャリアアップ研修とは、2017年に厚生労働省より開始された、保育士処遇改善の取り組みのひとつ。

    指定の研修を経て、新たに新設された「副主任保育士」・「専門リーダー」・「職務分野別リーダー」という3ついずれかの役職に就くことで、月額5,000円~40,000円の給与アップを目指せるというものです。

     

     副主任保育士:40,000円アップ

     専門リーダー:40,000円アップ

     職務分野別リーダー:5,000円アップ

     

    また、絵本専門士やリトミック指導者など、保育の現場に役立つ資格を取得してスキルを磨き、キャリアアップをねらうのも良策ですよ。

    仕事を効率化して量を減らす

    日誌や園だよりのような事務作業に取りかかれる時間は、子どもたちのお昼寝中など限られているため、終わらなければ残業や休日にまわってしまうことに。

    そんなときには、業務をとことん効率化してみましょう。

    タスクごとに必要な時間を把握する

    連絡帳の記入30分、保育日誌の記入30分など、一つひとつの作業にどれくらいの時間がかかるのか、だいたいの目安を把握しておきましょう。

    どの仕事にどれだけの時間が必要か分かっていれば、作業の見通しを立てることができ、1日のスケジュールが管理できます。

    1日の仕事をリストアップする

    1日の仕事をリストアップしましょう。

    業務の優先順位が明確になり、効率よく仕事を進められます。

    また、やり忘れのようなうっかりミスも防げますよ。

    余裕のある時期に計画的に休暇を取得

    保育園では人員不足の問題に加え、シーズンごとにさまざまなイベントがあるため、なかなか休みが取れません。

    そんなときは、行事がない余裕のある時期に有休を申請しておくことをオススメします。

     

    ちなみに、保育士にとって余裕のある時期とは「夏」。

    春は入園・進級や遠足、秋は運動会やお芋ほり、冬は発表会にクリスマスにお正月とイベントがたくさんあります。

    比較的余裕のある夏に、他の保育士と相談しながら計画的に休暇を取得するようにしましょう。

    人間関係は適度な距離感を保つ

    人間関係はとても難しく、わずらわしい問題です。

    楽しく快適に働くために良好な関係が築ければよいのですが、どうしても合わない相手がいる場合には、適度な距離感を保つようにしましょう。

    「人間関係も仕事の一部」と割り切り、最低限の交流にとどめると心の負担が軽くなります。

    また、職場内に派閥ができている場合にも、余計ないざこざに巻き込まれないよう「われ関せず」のスタンスが賢明ですよ。

    保護者の理不尽なクレームにも謙虚な姿勢で

    保護者の方からクレームを受けたら、理不尽な内容であっても謙虚な姿勢で話を聞くようにしましょう。

    ただし、絶対に自分一人で受け止めないこと。すぐに園長や主任へ報告、相談し、なるべく速やかに対応することが重要です。

    なお、保護者の方と良好な関係を築けていないと、ちょっとしたトラブルが大きな問題に発展してしまう場合があります。

    そのため、普段からコミュニケーションを積み重ねて、保護者の方と信頼関係を築いておくことが大切です。

     

    毎日のあいさつには、「○○くんの体調はいかがですか?」など一言会話をプラスしたり、「○○ちゃん、今日は給食を残さずに食べられましたよ!」など子どもの様子を具体的に伝えることで保護者の方はあなたに信頼を感じるようになりますよ。

    一人で悩まず身近な人に話してみる

    どんなことでも、一人で悩みを抱え込むことは絶対にやめましょう。

    同僚や先輩、他の業種の友人など、身近な人に悩みを聞いてもらいましょう。

    聞いてもらうだけでも気持ちが楽になり、意外な解決策が見つかる場合もありますよ。

    入社して1カ月程度で辞めたい場合

    保育士として働き始めたばかりなのに、理想と現実のギャップですでに辞めたい…。

    最後に、そんな悩みを解決する手掛かりを探っていきましょう。

    仕事はできなくて当たり前

    子どもたちと笑顔で楽しく過ごす。

    そんなイメージだったのに、現実は子どもたちを上手くまとめられず、毎日ミスばかり…。

    最初は誰だって仕事ができなくて当たり前。

    しかも、保育士は子どもの安全と健康を任される責任のある仕事。大変なのは当たり前です。

     

    そんなときにはまず、仕事ができる上司や先輩保育士のマネから始めてみてはいかがでしょうか。

    上司や先輩保育士も最初から仕事ができたわけではありません。

    仕事ぶりを見習いながら続けていけば、いつしか仕事のできる先輩保育士に成長しているはずですよ。

    休暇を取って心身を休める

    日中は子どもの保育、それ以外の時間は事務作業に追われヘトヘト…。

    保育士の仕事は体力勝負です。

    体調管理はもちろん、いきいきと働ける心の余裕が大切です。

    働き始めて1カ月。ここで一度休暇を取ってみてはいかがでしょうか。

    好きなことをしたり、のんびり過ごせれば、心身ともにリフレッシュできるでしょう。

    好きなことに時間を使っているうちに、気持ちに余裕が持てますよ。

    まとめ

    保育士を辞めたいと思う理由はさまざまです。

    どうして辞めたいのか、まずは自分の気持ちにじっくりと向き合ってみてください。

    そして、キャリアアップをして給与改善を目指す、仕事の効率化を図る、といった対処法を一度試してみることです。

    今のつらい時期を乗り越えれば、保育士の仕事の楽しさが見つかるかもしれません。

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