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    保育士がスムーズに退職するために心がけたいこと。辞め方、退職理由などを解説

    #お役立ち情報 #保育士の悩み #保育ノウハウ #保育業界の基礎知識 2019/11/13

    保育士をしていると、人間関係や待遇などに不満を持ち、辞めたくなることもありますよね。また、今働いている職場よりも良い待遇や自分の希望する働き方ができそうな求人を見かけることも少なくありません。

    スムーズに辞めるためには、退職理由やタイミングが大切です。こちらの記事では、保育士が退職を円滑に進めるためのポイントや辞め方、退職理由を解説していきます。

    保育士が円滑に退職するポイント

    保育士をしていると、保育園内の人間関係、仕事の煩雑さ、保護者対応などでつらくなり辞めたくなる瞬間が幾度も訪れます。しかし、保育園によっては慢性的な人手不足で、簡単に辞めにくい、辞めることを伝えにくい雰囲気があります。保育園を円滑に退職するには、時期や対応などでいくつかのポイントがあります。

    ポイント① 引き止めがあっても冷静に対応する

    保育士は求人を出してもすぐに決まらない、時期が来ないと新しい人が見つからないという場合があります。保育士の求人は2~3月などの年度末に集中することから、できるだけ続けて勤務してほしいというのが保育園側の意見ともいえます。

     

    正社員で保育士をしている場合には、保育園側から「考え直してほしい」「待遇面を考慮するので何とか続けてほしい」と言われることもあります。正社員で働いている場合には、「パートで」「週2、3日のアルバイトでも」と引き止められることも少なくありません。しかし、いったん辞めると決めて辞意を伝えているのであれば、引き止められても冷静に対応する必要があります。

     

    人員が十分に確保できていない保育園の場合、たとえ勤務体系が変わっても、正社員と同じような働き方をせざるを得ない場合もあります。

    引き止められても「状況が落ち着いたらお手伝いに来ます」など、いつ手伝うかなど具体的な確約をしないようにしましょう。また「ほかの人が見つかるまで」というあいまいな期限で引き止められる場合には、「〇月末まで」と具体的な退職日を伝えることが大切です。

    ポイント② 辞める意思を伝えるなら大きな行事の後で

    保育園を辞める決意が固まったら、園長先生や上司に当たる主任保育士に辞意を伝えるタイミングを考えておきましょう。

    一般的な会社であれば、辞める1か月前、最短でも2週間前に伝えるのが決まりとされていますが、子どもたちの担当をしている保育士の場合、簡単に辞意を伝えたり、辞めたりすることが難しい場合があります。

     

    大きな行事前は煩雑になり、十分に話ができない場合もありますが、運動会や発表会、参観日などの行事を終えた後なら、園長先生や主任保育士も余裕があるので、話を聞いてもらうタイミングもつかみやすくなります。

    ポイント③ 進退を確認される面談で伝える

    保育園では年に1度程度、今後の進退に関係する面談をおこなう場合が多いです。11月~2月の間に保育園の園長先生や主任保育士と面談して、今後の働き方や希望について話し合う機会があります。この時期までに辞める辞意が固まっている場合には、明確に辞める意思や理由を伝えることで、年度末にスムーズに退職しやすくなります。

     

    公立保育園なら11月ごろ、民間の保育園なら2月ごろに話し合って、辞める場合には求人募集をかけるようになります。

    また11月~2月ごろに辞めることを伝えることで、次年度の担当やクラス担任を検討するときに、退職する人をメンバーに含めずに検討できるという側面もあります。年末から年度末にかけて、保育園では次期組織編制も検討し始めるので、退職を伝えるのであれば、この時期がベストといえるでしょう。

    よくある退職理由

    次に、保育士が今の職場を辞めたいと考える代表的な退職理由を4つご紹介いたします。

    ① 人間関係

    保育士は女性が多い職場なので、人間関係の悩みを抱えている場合も少なくありません。複数の保育士でのグループ保育や行事など、それぞれの意見がぶつかってしまったり、やり方に不満を持つことも良くあります。

    また保育士の仕事は、子どもたちの安全面への配慮や保護者への対応など緊張する場面が多いため、ピリピリした雰囲気になってしまうこともあります。

    人間関係のトラブルで悩んだり、ストレスを抱えて退職を検討する保育士も多いのです。

    ② 仕事量が多い、業務が煩雑

    保育士は子どもたちの保育だけが仕事ではありません。年間案、週案、行事日案、クラスだより、児童票などの書類の作成、保育士同士の会議、研修会への参加と研修レポート作成、子どもたちの保育や行事にかかわる制作物の準備などなど、勤務時間内に終わらず、持ち帰って仕事をすることもあります。仕事が休みの日でも、書類や制作物の準備に追われて、体を休める時間がないと感じることも少なくありません。

     

    さらに女性の場合には、結婚や妊娠で大きくライフスタイルやプランが変わる場合もあります。仕事量が多い、責任が重い場合にはワークライフバランスを考えて、保育士を辞める場合があります。

    ③ 給与、待遇面での不満

    憧れていた保育士の仕事に就いたものの、現実的な給与額を見て「仕事量に見合わない」と感じる保育士は少なくありません。厚生労働省でも給料水準が上がるよう、政策を実施していますが、全職種の平均賃金よりも低い状況が続いています。

     

    東京都福祉保健局の「東京都保育士実態調査報告書」(平成26年3月)によると、職場の改善希望として「給与・賞与等の改善」が6割(59.0%)と圧倒的に高く、給与、待遇面での不満が退職理由となっていることが伺えます。

     

    【参考】東京都保育士実態調査報告書(平成26年3月)

    ④ キャリアパスが見えない

    国家資格である保育士免許を持ち、希望の職場である保育園に就職しても、キャリアパスが明確でない保育園も多く、何年働いてもクラス担任になれるかわからない、主任や園長先生は年功序列であるという場合もあります。

    研修制度が充実していたり、キャリアパスが明確な保育園、また保育方針が自分に合う保育園が見つかった場合には転職を検討する保育士も多くいます。

    退職理由はどう伝えると辞めやすい?

    退職するときに上司に「人間関係が悪い」「待遇面に不満がある」「仕事が嫌になった」という理由は、本音であっても伝えにくいものです。できれば「どうしても続けられない理由がある」と理解してもらえるように、表現を変えて伝えるのがベストです。

    退職の意思を伝えてからもしばらくは勤務することを考え、ネガティブな退職理由を直接的な表現で伝えるのは避けたほうが良いでしょう。ここでは3つご紹介いたします。

    ① 体力面での不安

    「体調面がすぐれない」「体力持たなくなった」などは、体力勝負の保育士の仕事であれば、保育園側も受け入れやすい退職理由の一つです。

    ストレスが原因で心療内科に通っているなら診断書を添えることで、説得力もつきます。ほかに辞める理由があっても、「最近疲れが取れにくく、仕事にも影響が出てきた」「腰痛がひどく、園児と一緒に思いきり動いたり遊んだりするのがつらい」「保育に自信がなくなり、夜しっかり眠れない」など保育園側に「休んだ方がいい」「しばらくゆっくりしてみて」と思ってもらえるような退職理由を伝えるようにしましょう。

    ② やりたいことがある、別の道に進みたい

    ほかの保育園への転職を考えている場合には、「ほかの保育も経験したい」ことを伝えるのもよいでしょう。例えば「発達障害について勉強したいので、放課後等デイサービスのあるところで経験を積みたい」など、自分が目指す保育方針を伝えてみるのも良いかもしれません。

     

    異業種に転職する場合には、「やりたいことがほかに見つかった」「挑戦してみたいことがある」というポジティブな理由を伝えることで円滑に退職を受け入れてもらいやすくなります。「自分の特技を生かして○○の仕事に就きたくなった」「ほかの世界も見てみたい、体験してみたい」と伝えるのも一つの方法です。例えば「昔からの趣味で語学を学んでいたので、そちらに携わる仕事をしたくなった」など現在の職場では経験を積むことができないような仕事に就くことを退職理由として伝えると理解を得られやすいでしょう。

    ③ 家庭の事情

    保育園が引き止めにくい退職理由として家庭の事情もあります。昔は結婚退職する人が多かったのですが、今は結婚してもしばらく働く女性が増えてきています。結婚を理由に退職を伝えた場合、「妊娠するまで働いてほしい」と引き止められることもあるでしょう。

    「結婚を機に引っ越すことになった」「家事との両立が難しい」などの理由があれば、付け加えて伝えることも大切です。

     

    すでに結婚している場合なら、「妊活するため」「子どもが精神的に不安定なので寄り添いたい」などが退職理由として挙げられるでしょう。

    また家族の介護も退職理由として伝えやすいものの一つです。「高齢の家族がいるので介護をする」といった理由は、大変なことが伝わりやすいため、引き止められず、円滑に辞めやすいでしょう。

    退職理由を伝える際は、しっかりと自分の状況を伝えて相手に納得してもらうことが重要です。

    退職の流れ

    退職する場合には、つい「もう辞める」と仲の良い同僚の保育士に伝えたくなりますが、まずは上司に相談することが大切です。仲の良い保育士であっても、うわさが広がって、人間関係のトラブルになる可能性もあります。

    年度末に退職する場合、

     

    ① 主任か園長先生に辞意を伝える(11月)

    ② 周囲の先生へのあいさつ(2月)

    ③ 引き継ぎ、書類関係の整理、所持品の片付け(3月)

     

    という流れでおこなうとよいでしょう。退職願や退職届に関しては各保育園でフォーマットがある場合もあります。辞意を口頭で伝え、フォーマットがある場合にはそちらに記載する、または相談するときに退職届を持参する方法があります。

    まとめ

    保育士の仕事は年度単位で担当が決まっていることから、辞めることを伝えるタイミングや理由、そして退職時期がポイントになります。

    円滑に辞めるためにも、タイミングを間違わずに、できるだけポジティブな理由を伝えて退職するようにしましょう。

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