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    【子どもたちに食の大切さを伝える!】保育園で働く栄養士の仕事内容とは

    #お仕事図鑑 #お役立ち情報 #特集記事 2019/11/05

    生活の基本となる食事。生きるために食は欠かせません。

    だからこそ、小さな頃から食に興味を持ち、正しく食を理解する「食育」が注目されています。

    特に、保育園に通う子どもたちは、日中の多くの時間を保育園で過ごしますので、園での食事や食育が重要な意味を持つのです。

    そんな中で、重要な役割を果たすのが、保育園で働く栄養士。

    子どもたちに栄養バランスのとれた食事を提供するとともに、中心になって食育を行います。

    では、どうすれば保育園で働く栄養士になれるのでしょうか?

    保育園で働く栄養士に必要な資格や働き方、仕事内容ややりがいなどについてご紹介いたします。

     

    保育園で働く栄養士の役割

    保育園で働く栄養士の役割は大きく分けて2つ。子どもたちの栄養管理と食育です。

    栄養管理としては、子どもの年齢や発達に合わせて、栄養バランスのとれた昼食やおやつの献立を作成します。

    保育園に通う子どもたちは、離乳食時期の子どもから幼児食の子どもまでさまざまです。

    そのため、保護者の方や保育士と連携を取りながら、献立を作成する必要があります。

    また、アレルギー児の対応も栄養士の役割です。

    アレルギー児に合わせた献立を作成し、誤飲の恐れのないよう、保育士と連携を取りながら対応にあたります。

    昼食やおやつの調理は、基本的には調理師の役割です。

    しかし、栄養士の人数が多く調理師の人数が少ない園などでは、調理を担当することもあります。

    食育としては、子どもたちが食に興味を持てるような計画を立て、中心になって食育を行います。

    季節の野菜に触れたり、自分たちで育てた食材を使って料理に挑戦したりと、子どもの年齢や興味に合わせた食育を提案し、楽しみながら取り組めるような働きかけが大切です。

    食育の一環として、季節の行事に合わせた献立を取り入れることもあります。

    勤務体系

    次に、保育園で働く栄養士の勤務体系について見ていきましょう。

    園が直接雇用する

    最も一般的な勤務体系は、園の直接雇用です。

    栄養士を募集している園に応募し、面接や試験に合格すれば入社となります。

    正社員としてだけではなく、パート勤務の求人も多くあります。

    自分が希望する給与条件や保育園の規模、勤務場所などの条件に合う保育園を探しましょう。

    特に、園児の人数と栄養士の雇用人数はそのまま仕事量に関係しますので、必ずチェックしましょう。

    応募前には、実際に園見学を行い、保育園の雰囲気や調理室の設備などを確認することをおすすめします。

    外部からの派遣

    保育園の栄養士として働くためには、保育園に直接雇用される以外に、委託給食会社に所属し派遣される方法があります。

    委託給食会社とは、病院や保育園などさまざまな場所から委託され、栄養士を派遣する会社です。

    各企業によって、病院が主な派遣場所であったり保育園が主な派遣場所であったりと特徴がありますので、保育園が派遣場所である企業を選びましょう。

    雇用主は委託給食会社ですので、保育園の所属ではありません。

    そのため、何かあった時には会社に間に入ってもらえるというメリットがあります。

    しかし、派遣期間が定められていたり、異動による転勤の可能性もありますので、雇用条件をよく確認することが大切です。

    どんな資格・免許が必要?

    保育園の栄養士として働くためには、栄養士免許が必要です。

    栄養士免許は、栄養士養成施設に指定された学校を卒業することで取得できます。

    栄養士養成施設には、短大や専門学校、大学があり、履修期間は2年、3年、4年と学校によりさまざまです。

    その中で資格取得に必要な専門課程を修得、卒業し、都道府県知事に申請をすることで与えられます。

    栄養士養成施設に指定された学校には、夜間や通信教育が可能な学校がありません。

    昼間の通学が必要ですので、注意しましょう。

     

    また、栄養士の上位資格として、管理栄養士免許があります。

    栄養士が主に健康な方を対象とした栄養指導などを行うのに対して、管理栄養士は病気の方や高齢の方などへの栄養指導も可能です。

    保育園では健康な子どもへの栄養管理や食育が主な仕事ですが、管理栄養士はより専門的な知識を持つ人材として、待遇が良かったり就職の際に優遇されることもあります。

     

    管理栄養士になるための方法は2つ。

    1つ目が、管理栄養士養成施設に指定された4年制の学校を卒業し、管理栄養士国家試験に合格する方法。

    2つ目が、栄養士養成施設を卒業し、履修年数によって決められた年数の実務経験を積んだ上で、管理栄養士国家試験に合格する方法です。

    卒業と同時に取得できる栄養士免許とは違い、養成施設を卒業しても国家試験に合格しなければ免許取得ができませんので、難易度の高い資格であると言えるでしょう。

    主な仕事内容

    次に、保育園で働く栄養士の主な仕事内容をタイムスケジュール(例)とともにご紹介いたします。

    8:30 出勤、献立・アレルギー食・園児人数の確認
    9:00 午前おやつの提供、離乳食・昼食下準備
    9:30 午前おやつの片づけ、離乳食・昼食作り
    10:30 園長による検食後に離乳食の提供
    11:00 昼食盛り付け、アレルギー食確認、園長検食
    11:30 昼食提供
    12:30 昼食片付け、食器の洗浄、順番に休憩
    13:00 事務作業、おやつ作り
    14:30 園長によるおやつ検食
    15:00 おやつ提供
    15:30 おやつ片付け、調理室の清掃
    16:30 事務仕事(献立・給食便り・食育計画の作成、材料の発注、カロリー計算など)
    17:30 退勤

    多くの保育園では、栄養士も調理に携わることが多いため、調理も含めたタイムスケジュールをご紹介いたしました。

    一人の栄養士が全ての仕事をこなすのではなく、複数の栄養士や調理師がチームを組んで業務にあたることがほとんどです。

    夕食の提供がある園では、早番、遅番のシフト勤務をこなすことも。

     

    この他にも、職員会議に出席したり保育士を含めて食育の話し合いをしたりと、さまざまな仕事があります。

    子どもたちが離乳食や昼食を食べる様子を直接見て、食べ具合を把握することも栄養士の大切な仕事です。

    多くの仕事をこなすため、栄養士同士が連携を取りながら、計画的に仕事を進めることが求めらます。

    給料や休日は?

    2018年の賃金構造基本調査によると、栄養士の平均月給は23万9,600円、平均賞与は58万6,000円でした。年収にすると、346万1,000円です。

     

    【参考】平成30年賃金構造基本調査 職種別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額

     

    しかしこの額は、保育園で働く栄養士だけではなく、さまざまな場所で働く全ての栄養士の平均給与です。

    実際に保育園で働く栄養士の求人を見てみると、月給18万円から23万円の園が多く見つかりました。

    中には経験年数によって、月給30万円という求人もあります。

    また、パート勤務の求人も多く、時給1,000円から1,200円の給与設定が多いようです。

     

    働き始めてからの生活スタイルを考えると、給与とともに休日も気になるところですよね。

    認可保育園は、基本的には日曜、祝日は開園していません。

    そのため、働く栄養士も日曜、祝日は休日です。

    土曜日は基本的には開園していますが、園児人数が平日よりも少ないため、栄養士は順番に出勤します。

    土曜日に出勤した場合は、平日に振休の取得が可能です。

    園によっては、土曜日のみ、お弁当の持参をお願いしているケースもあります。その場合は、栄養士は土曜日も休みです。

    園によって異なりますので、応募時に必ず確認しましょう。

    保育士との違い

    保育園で働く保育士と栄養士は、持っている資格も役割や仕事内容も違います。

    保育士は保育の専門家として保育にあたり、栄養士は食の専門家として食事の面で子どもたちを支える存在です。

    しかし、園児人数の少ない小規模の保育園などでは、栄養士が保育士の補助として保育に入ることも少なくありません。

    保育士の設置人数は足りていても、大人の手が必要な時間帯もあるからです。

    栄養士が保育に入ることは保育の手助けという意味はもちろんですが、子どもと実際に関わることで様子や発達状況を知り、献立作りや食育計画に活かせるというメリットもあります。

     

    また、食育や献立作りの際には、保育士との連携が不可欠。

    食育の際に、年齢によっては、初めての食材を怖がったり参加を嫌がる子どももいます。

    そんな時に、保育士の意見を取り入れることで、より充実したものとなったり楽しく参加できることもあるのです。

    子どもの食べ具合を詳しく伝えてもらうことは、子どもが喜ぶ献立作りにつながります。

    栄養士と保育士は立場は違いますが、同じように子どもの成長を見守る存在として、コミュニケーションを大切にしていきましょう。

    保育園栄養士のやりがい、注意点

    さまざまな役割や仕事内容のある保育園栄養士。

    保育園で働いているからこそ感じる、やりがいや気を付けるべき注意点をご紹介いたします。

    保育園栄養士のやりがい

    保育園栄養士の1番のやりがいは、自分が考えた献立や調理した食事を、子どもたちがおいしそうに食べてくれることです。

    食事を食べているときの子どもたちの笑顔は、大きなやりがいにつながります。また、食育を通しての子どもとの触れ合いも魅力の1つ。

    自分が考えた食育に子どもが興味を持ち、取り組んでくれる姿を見ると、「頑張って計画して良かった」と思えますよ。

    子どもが好きな方にとっては、食を通して子どもと関わることができる、理想的な職場であると言えるでしょう。

    保育園栄養士は、保護者の栄養相談に乗ることも大切な仕事です。

    保育園ではよく食べているのに、自宅では食が進まないという相談を受けることも。

    そんな時には、子どもが好きなメニューを紹介したり、食べやすい食材の切り方や調理方法を伝えたりします。

    食のプロとして、子育てのサポートができることも、保育園栄養士のやりがいの1つです。

    保育園栄養士の注意点

    保育園栄養士として、最も気を付けるべきことは誤飲の防止です。

    保育園に通う子どもたちの年齢はさまざまですし、アレルギーのある子どもも少なくありません。

    もしもアレルギーのある子どもにアレルギー物質を与えてしまえば、命に関わる危険性があるのです。

    調理の際は、食材の分離はもちろんですが、調理器具を分ける必要もあります。

    また、食事の提供時に普通食とアレルギー食が混合しないように、栄養士同士、栄養士と保育士がしっかりと連携を取り、確認をすることが大切です。

    アレルギー以外にも、離乳食の形状や食材が月齢や発達に合っていなければ、誤飲につながります。

    離乳食初期の子どもに離乳食後期の食事を誤って提供してしまえば、窒息やアレルギー発症の恐れがあるのです。

    初めて食べる食材は、必ず自宅で試してもらうようにしましょう。

    離乳食の時期は特に、保護者の方や保育士との連携が不可欠です。

    まとめ

    保育園で働く栄養士についてご紹介いたしました。

    乳幼児期の食の経験は、その後の子どもの生活においても大きな意味を持ちます。

    小さい頃から食事や食材に興味を持ち、おいしい食事を楽しく食べた経験は、子どもの身体だけではなく心も育てるのです。

    保育園で働く栄養士は、食の面から子どもの成長をサポートするという、大切な役割を担っています。

    子どもたちが保育園の食事を食べて「おいしい」と言ってくれたり、食べられなかったものが食べられた瞬間を見られることは、栄養士として大きなやりがいと喜びにつながりますよ。

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