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    保育士が一人暮らしをする前に知っておきたいこと

    #保育ノウハウ #保育業界の基礎知識 2020/04/15

    保育士の仕事に慣れてきたので、一人暮らしをしようと考える方は多いと思います。本記事では、一人暮らしを始めるにはどれくらいの費用が必要なのか、また物件選びのポイントを解説します。さらに一人暮らしに活用できるさまざまな制度(借り上げ社宅制度・住宅補助・上京のサポートなど)も合わせてご紹介いたします。

    一人暮らしに必要な費用ってどれぐらい?

    一人暮らしを始める前に、まず「費用」について知っておきましょう。一人暮らしに必要な費用は主に2つです。引っ越しに伴う「初期費用」と、家賃や食費など「継続的に必要な費用」です。それでは、それぞれの詳しい内訳と平均費用をチェックしていきましょう。

    初期費用の内訳は大きく分けて3種類

    一人暮らしをするときに必要な平均的な初期費用は30~50万円が必要です。その内容は「引っ越し代」「敷金・礼金・保証金」「家具や日用品の購入」の3つに分けられます。それぞれの細かい内訳費用を取り上げていきます。

    引っ越し代

    まず引っ越し費用はどのくらい必要でしょうか。具体的な内訳は次の通りです。

    • 基本運賃…引っ越し用トラックで荷物を運ぶときの運賃
    • 人件費…引っ越し業者への人件費
    • 梱包資材費…段ボールに荷物を梱包するときの費用
    • オプション料金…エアコンやアンテナの取り外し、ピアノの運送

    引っ越し代は、時期や移動距離、荷物の多さによって変動しますが、平均費用はトータルで4~5万円です。ただ、引っ越しする人が多い3~4月は料金が高くなる傾向なので、費用を抑えたい人は5月以降にするのがおすすめです。また、ピアノの運送はオプション料金が発生するケースも多いため、注意が必要です。

    敷金・礼金・保証金など

    賃貸住宅を契約する際は敷金・礼金・保証金などが必要です。敷金と礼金は入居するマンションやアパートの大家さんに支払う料金です。敷金と礼金の相場は、家賃1~2カ月分が一般的。最近は敷金と礼金がない賃貸もあります。保証金は、入居の際に部屋の修繕費用として納める料金です。相場は家賃3~6カ月分。保証金は後で返ってくるケースもありますが、返ってこないケースも多いようです。そのほか、火災保険料や仲介手数料など、住み始めるまでに必要な費用は大きくかかります。

    家具や日用品の購入

    生活を始めるには家具・家電・日用品を揃えなくてはいけません。

    • 家具…ベッド、タンス、テーブル、いす、テレビ台、ソファー、カーテン
    • 家電…冷蔵庫、洗濯機、電子レンジ、テレビ、電気ケトル、炊飯器、アイロン、掃除機
    • 日用品…調理器具、食器、洗剤、シャンプーやトリートメント、トイレ用品、タオル類

    上記の総額はおよそ30万円前後です。住居によってはベッドや洗濯機があらかじめ備え付けられている場合もあるので、費用を抑えたいならこのような物件を探すといいでしょう。

    継続的に必要な「固定費」

    一人暮らしでは、家賃や光熱費のような「固定費」もしっかり把握しておく必要があります。一人暮らしの固定費は家賃や生活スタイルによって変動しますが、10~15万円が相場です。それでは、固定費の内訳を確認しましょう。

    家賃

    固定費の大部分を占めるのが「家賃」です。家賃の相場は地域や部屋の広さによって異なります。主な家賃の目安は以下の通りです。

    地域

    ワンルームの家賃

    1K/1DKの家賃

    1LDKの家賃

    東北

    3~4万円

    3~4万円

    4~5万円

    東京

    7~8万円

    8~9万円

    12~15万円

    関西

    4~5万円

    5~6万円

    6~8万円

    九州

    4万円前後

    4~5万円

    5~6万円

    もちろん、築年数や構造によって金額が変動します。家賃を抑えたいのなら、都心から離れた場所や、駅から少し離れたところを選ぶとよいでしょう。

    光熱費

    光熱費とは、主に「電気代」「ガス代」「水道代」を指します。2018年の総務省統計局の調査によると、一人暮らしの場合、1カ月の光熱費の内訳は次のようになっています。

    • 電気代…1カ月で平均5,852円
    • ガス代…1カ月で平均3,104円
    • 水道代…1カ月で平均142円
    • その他光熱代…749円

    総額にすると、1カ月の光熱費は11,847円。家電の使い方を工夫して、無駄遣いをしないよう心がければ節約できます。小さな節約のようですが、一年のトータルを見ると意外と大きな金額になりますよ。

    【参考】総務省統計局「家計調査(家計収支編)調査結果」

    食費

    保育士の場合、日中は保育園で給食が安価で食べられますが、当然他の食事は自費でまかないます。2018年の総務省統計局の調査によると、一人暮らしの1カ月の食費は約4万円となっています。ちょっと高いと感じる人も多いのではありませんか?社会人になると外食や飲み会などが増えるため、多少かさんでしまうのは仕方のないことでしょう。ただ「貯金がしたい」「固定費を下げたい」と考えるなら、平日は外食やコンビニのご飯を控えて、自炊をした方が安く抑えられます。

    【参考】総務省統計局「家計調査(家計収支編)調査結果」

    通信費

    2018年の総務省統計局の調査によると、一人暮らしの毎月の通信費用は約7,000円となっています。もちろん、契約会社やプランによって異なります。通信費を下げたいなら、安価でスマートフォンが利用できる「格安スマホ」に乗り換えるがおすすめです。

    【参考】総務省統計局「家計調査(家計収支編)調査結果」

    娯楽費

    娯楽費には、次のような細々とした雑費が含まれます。

    • 友だちと遊ぶときの費用
    • 趣味や習い事の費用
    • ファッション代
    • メイク・美容代
    • デート代
    • 旅行費

    2018年の総務省統計局の調査によると一人暮らしの平均的な娯楽費は月18,865円。収入が多ければいくらでもかけてしまいそうですが、貯金を目指すなら無理のない範囲で削った方がよいでしょう。

    【参考】総務省統計局「家計調査(家計収支編)調査結果」

    保育士目線で解説!一人暮らしで部屋を選ぶポイント

    保育士が一人暮らしをする際は、どんな物件を選べばよいのでしょうか?ここでは、保育士目線の部屋選びのポイントについて解説していきます。

    家賃

    一人暮らしは意外とお金がかかります。安定した生活を送るためには、できるだけ固定費を抑えることがポイントです。都市部は家賃が高いため、できるだけ都市部から離れた地域で部屋を探しましょう。急行電車が止まる大きな駅ではなく、各駅停車が止まる小さな駅がねらい目です。駅から少し離れた物件も、家賃は安くなります。

    セキュリティ

    たとえ家賃が安くても、セキュリティが甘い物件を選ぶのは危険です。特に女性の場合は、マンションに出入りする人を限定できる「オートロック付」の物件や、インターホンが鳴ったときにモニターで相手の顔が確認できる「TVインターホン付」の物件がおすすめです。さらに防犯対策を強化したいなら、1階ではなく2階以上の部屋を選ぶとよいでしょう。

    駅やバス停から自宅までの距離

    駅から少し離れた場所の物件を選ぶなら、バス停が近くにあるかどうか、きちんと確認しておきましょう。バスを使わないと駅に行けない場所にある物件は、家賃が安い傾向があります。ただその場合、バス停が自宅の近くにないとかなり不便です。駅の近くの物件は、駅周辺の人の声や電車の音に悩まされるかもしれません。

    騒音や治安

    人通りが多い場所に近い物件の場合、道行く人の声や、車やバイクの音などが気になるかもしれません。また、キャバクラやパチンコ店などが並んでいる繁華街や歓楽街は、できるだけ避けた方が無難でしょう。

    徒歩圏内で買い物へ行けるか

    一人暮らしをするなら、スーパーやコンビニに徒歩で行ける物件を選ぶのもポイントです。保育士は普段から体力を使う仕事なので、買い物は近くで済ませられる方が負担が少ないです。少なくとも、自転車で行ける距離にスーパーなどがある物件を探しましょう。

    ピアノが使用できるか

    保育士の場合、自宅でピアノを練習することもあるでしょう。防音設備が整った物件はかなり家賃が高くなってしまうため、あまりおすすめできません。ただ、不動産紹介サイトの中には「楽器演奏可」と表記された物件も紹介しているため、そちらも参考にしてみましょう。楽器演奏可と記載がない物件でも、イヤホンを使えば電子ピアノやキーボードを弾くことはできるでしょう。

    保育園からの距離

    保育士の場合、保育園のすぐ近くにある物件はやめておいたほうがいいでしょう。近所で保護者の方や子どもたちと鉢合わせしてしまう可能性が高いからです。休日に友だちや恋人と一緒に歩いているところを見られるのは、気まずいですよね。近くても、保育園から3~5駅ほど離れた場所にしましょう。

    一人暮らしに活用したい制度

    保育園によっては、一人暮らしを援助してくれる制度を取り入れている施設もあります。具体的にどんな制度があるのでしょうか?大きく4つに分けて解説します。

    借り上げ社宅制度

    「借り上げ社宅制度」とは保育園側が借りている物件を保育士に紹介して、家賃の一部または全額を補助する制度です。保育園から指定された物件に入居することがほとんどのため、物件を自由に選びたい人は不便に感じるかもしれません。ただ、家賃の一部が免除されるため固定費をぐんと下げられます。また敷金や礼金がかからないケースが多く、初期費用も抑えられます。東京を中心とする関東圏では、家賃補助を設けている自治体が多くあります。

    • 東京都…認可保育園や認定こども園などで働く保育士が借り上げ社宅に入居する場合、8万2000円を上限とした補助金を支給する
    • 千葉県…公立以外の認可保育園や認定こども園などが、常勤保育士向けの借り上げ社宅を用意する場合、8万2000円を上限とした補助金を支給する

    地域によって条件や金額が異なるため、県や市のホームページで支援制度についてチェックしておきましょう。

    【参考】東京都における主な保育関連事業の概要 <目次> 資料6-2

    千葉市保育士等宿舎借り上げ支援事業補助金についてのご案内

    住宅補助

    一人暮らしの保育士に対して、保育園側が住宅費として毎月決まった額の補助金を支給する制度です。保育園によってさまざまですが、「上限○○円まで」「家賃の○○割まで」と上限が定められているケースがほとんどです。多少の条件はありますが、自由に物件が選べることがメリットです。

    上京サポート制度

    借り上げ社宅制度や住宅補助制度は、県や自治体が主体となって行います。しかし、保育園が主体となり「上京サポート制度」という独自の支援しているところもあります。例えば、以下のような取り組みが含まれています。

    • 地方から上京する人限定で20万円支給
    • 引っ越し費用を全額補助
    • 家具や家電の購入に10万円支給
    • 引っ越し移動代(交通費免除)

    もちろん、保育園によって内容や金額は変わるため、あらかじめ勤務先に相談しておきましょう。

    まとめ

    初めての一人暮らしは楽しみな反面、分からないことばかりで不安なこともあるでしょう。引っ越しから住み始めまで、まとまったお金が必要になるので、きちんと計画しておくことが大切です。また一人暮らしを支援する制度はぜひ活用しましょう。今回ご紹介した部屋選びのポイントもぜひ参考にしてください。

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