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    今後、保育士は賃上げされる?処遇改善の経緯や給料推移を紹介

    #保育士の働き方 #保育士の就職・転職ガイド #保育士の悩み 2024/06/28

    保育士は重労働で給料が安いというイメージはありませんか?では実際に、保育士の給料の賃上げの実態はどうなっているのでしょうか保育士は低賃金の職種といわれていますが、ここ最近では保育士の給料も賃上げの変化が見られます。実際にはどれくらいの賃上げが行われているのでしょうか。

    今回は保育士の給料の賃上げについて解説いたします。保育士として働いているとよく耳にする処遇改善についても詳しく説明いたします。自分の給料が賃上げされるためにはどのような条件が必要なのか、さらに「処遇改善等加算」とはどういうものなのか、ぜひ参考にしてください。

     

    保育士の平均月収と推移

    今現在の保育士の平均給与はいくら位なのでしょうか。令和5年の資料によると、勤続9年の保育士の平均給与は27万円となっています。令和4年は平均25万5千円でした。ここには賞与は含まれていませんが、この1年間で保育士の給与が賃上げされていることが分かります。

    もちろん給与は労働に比例していることが大切ですが、現在では保育士の働き方も以前より改善されてきているため、保育士の給料がほかの職種に比べて極めて低いということもなくなってきているようです。

    国税庁の調査によると、日本の平均年収は458万円で、手取りにすると320万円から370万円程度になるといわれています。ここには賞与なども含まれているため、実際の月収は27万円から30万円ぐらいということになります。

    少しずつではありますが、保育士の給与も平均に近づいていると考えられます。また、こども家庭庁は2022年から、保育士の収入を3%程度(月額9,000円)引き上げる措置を行っています。

    国は保育士の処遇を改善するためにさまざまな施策を行っていますが、具体的にはどういうものなのでしょうか。ここからは、処遇改善の具体的な説明とどのような背景によって処遇改善が行われることになったかについて解説していきます。

    【参考】

    賃金構造基本統計調査 令和5年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種

    賃金構造基本統計調査 令和4年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種

    国税庁 令和4年度分 民間給与実態統計調査

    こども家庭庁「保育士・幼稚園教諭等処遇改善臨時特例事業の実施について」

    処遇改善について

    保育士として働いているとよく耳にする「処遇改善」ですが、いったいどのようなものなのでしょうか。保育士の給与の賃上げに欠かせない処遇改善について、正確な知識を得ておくことはとても大切です。ぜひこの機会に、処遇改善についてしっかりと理解してみてください。

    処遇改善の背景

    保育士は、大切な子どもたちの命を守りながら子どもたちとの時間を過ごしています。緊張状態の続く毎日の中で、給与が少ないことは保育のやりがいにもつながってしまいます。保育士が不足してしまうと、待機児童も増えてしまいます。

    国は、保育士の離職率を下げ、潜在保育士(資格は保有しているが、保育士として働いていない方々)の現場復帰を促進したいと考えていますそのために、処遇改善等加算という給与の賃上げについての施策を導入することにしました。

    この処遇改善のおかげで保育士の収入が増え、給料の賃上げにつながることになります。処遇改善等加算にはⅠ・Ⅱ・Ⅲがあり、各々の加算の仕組みが違っていて、条件が設定されています。ここからはその条件等について1つずつ確認していきましょう。

    処遇改善等加算Ⅰ

    処遇改善等加算Ⅰは、保育士の人材確保や資質の向上、質の高い保育を安定的に供給していくことを目的として導入されました。1日6時間以上で月20日以上就労しているパートの保育士や常勤を含むすべての職員に対して加算されるもので、平均経験年数によって加算率が2~12%と変わってきます。

    さらに賃金改善要件分の加算も6%~7%あります。ただし、キャリアパス要件分を満たしていない場合だと、賃金改善要件分から2%の減額がなされます。

    【参考】公定価格の処遇改善等加算Ⅰ~Ⅲの一本化について

    処遇改善等加算Ⅱ

    処遇改善等加算Ⅱは、保育士の処遇改善に取り組む施設に対して行われるものです。保育施設内に副主任保育士やさまざまなリーダーを設け、キャリアパスの仕組みを構築し、それに取り組む施設に、キャリアアップによる処遇改善に要する費用が加算されます。

    若手の保育士はキャリアアップセミナーの受講をすることにより、リーダーなどの役職につけるようになります。保育士はキャリアアップができ、さらに賃上げのチャンスを得ることができるようになりました。対象者によっては月額4万円の賃上げも可能です。

    キャリアアップ研修には以下の研修があります。

    • 乳児保育
    • 幼児教育
    • 障害児保育
    • 食育・アレルギー
    • 保健衛生・安全対策
    • 保護者支援・子育て支援

    対象者は約3年から7年以上の保育士経験があり、以上のキャリアアップ研修を規定数修了する必要があります。さらに新しい役職として以下のリーダー職が作られました。

    • 職務分野別リーダー
    • 専門リーダー
    • 副主任保育士

    職務分野別リーダーには月額5,000円の賃上げ専門リーダーと副主任保育士になると月額最大4万円の賃上げになります。

    処遇改善等加算Ⅲ

    最後に、処遇改善等加算Ⅲについて解説いたします。以前は「コロナ克服・新時代開拓のための経済対策」に基づき支給されていた月額9,000円程度の賃上げを、令和4年10月以降は処遇改善等加算Ⅲとして措置することとなりました。

    保育施設に勤務している職員が対象となります。そのため、職種や勤務形態にかかわらず施設に勤務する職員すべてが賃上げされています。保育施設は加算額以上の賃金改善を行うことなどのいくつかの要件を満たす必要がありますが、事務手続きにおいて、令和6年度以降は簡素化を行うことが決まっています。国は、保育施設においてこのような事務負担の軽減も図っています。

    処遇改善等加算の対象外

    ここまで処遇改善等加算についてⅠ~Ⅲまで解説してきました。今後これらが一本化され、より保育施設の事務負担の軽減につながることが期待されています。ただし、処遇改善等加算の支給対象外のケースもあります。処遇改善等加算に心当たりがない場合、対象外であることも考えられます

    対象外のケースは以下のとおりです。

    • 認可外保育施設
    • 手当の申請をしていない

    給料の賃上げを希望しているのならば認可保育園へ転園することや、保育施設の事務がしっかりとしている保育園への就職も考えてみるとよいでしょう。ジョブトル保育では、処遇改善等加算などの賃上げの意識が高い保育園のご紹介も可能です。自分で聞くことも大切ですが、あらかじめ情報が入っているいくつかの園を比べながら、就職へのイメージを固めていくことも大切です。賃上げを期待しているのであれば、ぜひジョブトル保育にご相談ください。

    賃上げのために

    ここまでは、国の施策としての賃上げについて説明してきました。では、保育士自身が賃金アップのためにできることはあるのでしょうか。ここからは、保育士自身が賃上げのためにできることをお伝えしていきます。

    資格取得

    保育に役立つ資格を持つことで、施設によっては特別手当が支給される場合があります。現在、子どものために生かせる資格はたくさんありますまた、資格取得も難しいものから、数日の講習で取れるもの、通信教育の受講によって取れるものなど、さまざまです。

    たとえば、チャイルドマインダーの資格は少人数の子どものケアに特化した資格のため、小規模園や乳児のクラスなどで、これからますます需要が高まる可能性があります。また、子どもの環境に関する資格もさまざまな所で取れるようになっています。

    自分が興味のあるものから、資格取得に挑戦されるとよいでしょう。少子化にともない保育園の数も少なくなり、保育士の必要な人数も減ってくることが考えられます。保育施設側が、高い保育の質を提供できる保育士に高額な給料を支払う時代も来るのではないでしょうか。

    また、資格は一生自分のものとして自分自身のスキルとなっていきます。さまざまな資格が自分の人生に彩りを持たせてくれるはずです。

    研修や学び

    処遇改善等加算のために行っているキャリアアップ研修ですが、積極的に参加することが賃上げにつながっていきます。

    話を聞いたり、グループで話し合いをしたりすることが面倒だと感じてしまう保育士もいるはずです。しかし、更新性ではないため、1度の受講で一生活用することができます。そのため転職をした場合、次の園でも受講したキャリアアップ研修の単位を引き継げます。今まで知らなかった保育に役立つ情報や、専門の講師の話を聞ける貴重な機会のため、ぜひ積極的に受講するようにしましょう。

    また、キャリアアップ研修によって保育施設で役職に就くことも可能となってきました。役職に就くことで給料の賃上げも期待できますので、自分の給料を賃上げするために、さらには自分のスキルとキャリアアップのためにも、ぜひキャリアアップ研修に参加してみてください。

    転職

    資格を取得したり、キャリアアップ研修を受けてみたりしたけれど賃上げにつながらないと感じたときには、転職も視野に入れてみましょうほかの保育施設では保育士にどれくらいの給料が支払われているのか現状を把握することもとても大切です。

    ご自分の給料に不安を持ったときには、ジョブトル保育にご相談ください。ジョブトル保育は、ご紹介してそれで終わりではありません。就職後もさまざまなサポートをさせていただきます。ジョブトル保育で安心・安全な転職を目指してみませんか。転職をすることで、賃上げはもちろん、働く環境も変わり、働きやすさを実感できる保育士の方々もいるはずです。転職を考えたときにはぜひお気軽にご相談ください。

    保育士の給料と働き方

    保育士の資格は国家資格で、日本全国どこでも働くことのできる魅力的な資格です。さらに保育士の人数が足りていないことで、働きたい施設への就職もあまり難しくないこともあるでしょう。給料が高くても、毎日のように残業があり、持ち帰りの仕事も多い保育園では実際に給料の高さを実感することは難しいでしょう。

    給料と働き方は密接な関係にありますまた、人間関係や休みやすさなども働き方に入ってきます。給料の額面だけでなく、その保育園が賃上げに協力的であることが大切なのではないでしょうか。数字で決めるのではなく、その保育施設全体を見て決めることが必要です。

    ジョブトル保育は、園全体の雰囲気や働きやすさについての情報も多く持っているため、ご希望に添ってさまざまな保育施設をご紹介することができます。給料や働き方に迷ったら、ぜひジョブトル保育にお任せください。

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