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    夜間保育の仕事内容を解説!働くメリット・デメリット、待遇も紹介

    #保育士の働き方 #保育業界の基礎知識 2024/04/19

    保育士の働き方の1つに夜間に働く夜間保育士があります。夜間保育士という言葉を聞いたことがあったり、仕事について知っていたりしても、どのような働き方なのか知らない人も多いのではないでしょうか。

    また、夜間保育士として働くことを検討している人の中には、夜間保育士にはどんなメリットやデメリットがあるのかを知りたいと考えている人もいるはずです。

    今回は、夜間保育士とはどういうものか、さらに夜間保育士として働くメリット・デメリットについてお伝えいたしますまた、夜間保育士の待遇についてもあわせて解説していきます。夜間保育士として働くことを考えている人はぜひ参考にしてください。

     

    夜間保育とは

    夜間保育について知るためには、夜間保育がどういう保育のスタイルなのかその概要を知っておく必要があるでしょう。夜間保育士として働くことを考えている人にとっては、概要を知れば自分が夜間保育で働くイメージを持ちやすくなるはずです

    また、夜間保育という言葉を知っていても実際の内容は知らないという人も、夜間保育について詳しく知ることができるし、保育の知識も増やせます。

    夜間保育の概要と設置基準

    夜間保育とはその名前のとおり、夜間に保育をすることをいいます。夜間保育をする施設は「夜間保育所」と呼ばれます保護者の方の夜間就労の際に、子どもの保育をする人がいないなどの理由で夜間保育所が利用されます

    夜間保育を行なっている施設には、自治体の認可を受けた認可施設や認可外の民間の施設、会社や病院などが独自に設置する施設があります。また、乳児院や児童養護施設も夜間を含む24時間預かる施設となります。そのため、これらの施設で保育士が必要となります。

    夜間の保育所であっても、昼間の保育園と同じ定員や配置基準などが決められています。夜間保育所の入所の定員は20名以上です。保育士の配置基準は昼間の保育園の配置基準と同様で、0歳児は3人につき1人、1~2歳児は6人につき1人、3歳児は20人につき1人、4歳児は30人につき1人の保育士が配置されなくてはなりません。

    夜間保育所の設置基準として、仮眠をするための寝具や入浴ができるような設備の充実が重視されています。

    【参考】

    厚生労働省 夜間保育所の設置認可等について

    厚生労働省 児童福祉施設の設備及び運営に関する基準

    保育時間

    開所時間は原則11時間で、認可保育所の場合はおおよそ午後10時まで預かることが多いようです。認可外保育所は、深夜時間帯を含む24時間開所している場合もあります。夜間の保育ということで生活面の対応や一人一人に対しての個別のサポートが強く必要となりますそのため、保育に関して豊富な経験を持つ保育士が求められる側面もあります。

    夜間保育を行なっている施設数

    厚生労働省の資料によると、平成29年度の時点で81ヵ所の夜間保育所が設置されていることが分かります。この10年前から施設数はほぼ変わっていないため、夜間保育の数はまだまだ少ないと考えられます。特に認可保育園においては、24時間保育を行なっているところはとても少ないようです

    【参考】厚生労働省 夜間保育所の設置状況の推移

    夜間保育の必要性

    働き方が多様になっている現代では、保護者の方の働き方も変わってきています。そのため、早朝や深夜に保育が必要な子どもが増えてきているという状況があります。

    多くの保育園では開園が午後6時までとなり、延長保育を利用しても深夜まで預けることは難しい状況です。仕事だけでなく、介護などの事情がある保護者の方もいます。夜間保育所は、多くの人の細やかなニーズに応えてくれる必要な施設だと考えられます。

    夜間保育士の働き方

    ここまで、夜間保育とはどういうものなのか概要や施設についてお伝えしてきました。では、夜間保育所で働く保育士はどのような働き方をしているのでしょうかここでは夜間保育士の仕事内容やスケジュール、給料事情を詳しく解説していきます。日中に働く保育士との違いをイメージしながら、参考にしてみてください。

    仕事内容

    夜間保育士の主な仕事内容は以下のとおりです。

    • 登園の対応
    • 遊びの対応
    • 夕食の援助
    • 入浴の援助
    • おむつ交換、トイレの援助
    • 寝かしつけ
    • 就寝後の見守り
    • 預かり記録の記入
    • お迎え対応

    夜間保育所は夕方から夜にかけて子どもを預かります。そのため、家庭での暮らしと同じような環境をつくることが大切です。さらに、保護者の方が安心して仕事ができるように登園の対応をしっかり行い、保護者の方を送り出すことも仕事内容の1つです。

    食事や入浴の時間なども温かい雰囲気の中で保育が行われるように配慮しなくてはなりません。クリスマスや節分などの行事がある場合には、その準備も行う必要があります。また、子どもが寝た後に職員会議を行う園もあります。これらのことは通常の保育園と変わりはありません。

    スケジュール

    夜間保育士の具体的なスケジュールはどうなっているのでしょうか。ここでは、夜間保育士として働く保育士のスケジュールをご紹介いたします。

    午後10時までの保育の場合は、午後5時頃に出勤して午後11時に退勤します。24時間保育を実施している保育所では、夜間保育士は仮眠や休憩をとりながらの長時間勤務となります。

    たとえば、午後5時頃に出勤、翌朝の午前9時に退勤する16時間勤務というスケジュールの場合では、16時間の勤務中ずっと起きているわけではなく、6時間程度の仮眠等が可能です。また、14時間勤務の場合は午後7時に出勤し、翌朝の午前9時に退勤となります。この場合は、3時間程度の仮眠が可能です。

    ただ、夜中は子どもが急に具合が悪くなるときもあるため、保育士がぐっすりと眠ってしまうわけにはいきません。あくまでも仮眠であること、そして、交代して休憩や仮眠をとりながら、いつも子どもたちの様子を見守ることになります。

    また、パートやアルバイトで働く夜間保育士もいます。午後5時から午後10時までの食事や入浴、寝かしつけなどの一番忙しい時間だけ働いたり、午後7時から午前0時まで2時間の仮眠を含めて働いたりすることによって、正規の職員の助けになるシフトを組んでいる園もあります。

    1日の労働時間は8時間という基準があるため、パートやアルバイトのシフトを作って夜間保育に柔軟に対応しています。休日においては、施設によって取り方は違ってきます。自分の希望で休日を取れる場合も多いため、昼間の保育園と休みの取り方にはあまり違いはないでしょう。

    夜間保育士の給料事情

    夜間保育士の働き方やスケジュールについてご紹介してきましたが、夜間保育士の給料事情とはどのような感じなのでしょうか。

    現在、労働基準法には午後10時から午前5時までの間に働いた場合、通常の労働時間の賃金の計算額の2割5分以上の率で計算した割増賃金を支払わなければならないという法律があります。

    たとえば時給が1,000円の場合なら、夜間に働くときは1,250円以上支払わなければならないということになります。そのため、夜間保育士は昼間働く保育士と働く時間は同じでも、給料は高くなるということになります。

    さらに、夜に働きたいという保育士が少ないため、募集時の給与も高い場合が多いようです。院内保育所など、夜間保育を含む保育園では給料のほかに夜勤手当や時間外手当が付きます。このように夜間保育士の給料は、昼間働く保育士よりも高額であることが分かります。

    【参考】厚生労働省 労働基準法 第37条の4

    夜間保育で働く

    夜間保育で働くことについて解説してきましたが、夜間保育で働くメリットやデメリットとはどのようなものなのでしょうかどの職種においてもメリットやデメリットはあるものです。どちらの面も知ることで、より夜間保育の魅力を感じてもらえるのではないでしょうか。

    メリット

    夜間保育にはさまざまなメリットがあります。大変そう、つらそうなどのイメージが強い夜間保育ですが、実際に働いてみると多くのメリットがあることが分かりますここからは、夜間保育のメリットを具体的にご紹介していきます。

    お給料

    夜間保育士として働く1番のメリットはお給料の高さです。昼間と同じ時間働いたとしてもお給料が高いことは大きなメリットです。夜に強く、お給料を少しでも上げたいと考えているのであれば、夜間保育士として働くことで高いお給料を稼ぐことができます。

    子どもを理解してスキルアップ

    夜間保育は家庭での生活リズムを感じられるような保育を行うことを心がけます。そのため、室内での遊びの充実や、絵本を読むなどの保育士との落ち着いた関わりが大切になります。このような保育を行うことで、日常生活により近い子どもの様子を理解できるようになります。

    これらは自分の保育のスキルアップに役立つため、夜間保育で働くメリットと言えるでしょう。そしてスキルアップをしたことで、夜間だけでなく、昼間の保育園で働く際にもとても役立つようになるでしょう。

    副業もできる

    公立の保育園での副業は禁止されていますが、私立の園で開かれている夜間保育の場合、副業することも可能です。もちろん園によっては副業を禁止しているところもあるため、きちんと確認するようにしましょう。副業をすることで、感じたことや思いなどが保育へと返ってくる場合もあります。そうなると必然的に保育の質が上がります。また、副業によって自分の収入が上がることも大きなメリットになります。

    デメリット

    では、デメリットにはどんなことがあるのでしょうか。夜間保育のデメリットは、不規則な生活になることといわれています。夜に仕事をすることで、どうしても昼間の生活が不規則になりがちです。体調を崩さないよう注意が必要です。

    保育をするということ

    今回は、夜間保育士についてさまざまな角度からお伝えしていきました。なんとなく面倒そうだと思われがちな夜間保育士の仕事も、たくさんの情報を知ることで、少しでも魅力を感じてもらえたのではないでしょうか

    昼間の保育も夜間の保育も子どもへの関わりは変わりません。しっかりとした保育観を持つことで、自分の働き方の選択肢が増えることになります。

    保育をすることは自分にとってどういうことなのかをあらためて考えてみてはいかがでしょうか。

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