子どもが大好きで保育士になったという方も多いのではないでしょうか。実際、保育士の仕事は大変だけれど、子どもの笑顔を見るとがんばれる人もいるでしょう。ただ、子どもたちが思うようにいうことを聞いてくれなかったり、先輩や同僚の保育士からの無理な要求などが続いたりするとイライラしてしまうという声もよく聞きます。
今回は保育士としてイライラしてしまう現状を解説します。併せてイライラしてしまうときの対処法もお伝えしていきます。今、保育の現場で自分の気持ちをなかなか抑えられない保育士にとって役に立つ情報です。ぜひ参考にして、すっきりとした心で保育が行えるようにしてはいかがでしょうか。
人と向き合う仕事は自分の気持ちだけで行うことができません。そのため、保育士という仕事をしているとイライラしてしまう場面に多く出会ってしまうのかもしれません。保育士は子どもに癒やされるからいい職業と思う方もいますが、実際にはいいことばかりではありません。
特に、イヤイヤ期を迎えた子どもや、怒りっぽい子どもの保育は冷静でいることが難しいときもあります。保育士も人のため、イライラしてしまうことも当たり前です。ただし、保育士は子どもの保育を行うプロなので、自分の気持ちの動きを確認することも必要です。
自分はどういうときにイライラしてしまうのか落ち着いて確認することが大切です。イライラしてしまうときの体の調子はどうなのか、そのときのシチュエーションはどうなのか、など、自分自身の気持ちの動きを知っておくようにしましょう。今どんな気持ちでいるのか客観的に知っておくことは保育士以外の仕事をするときにも役に立ちます。
イライラしたときにどのような言葉がでるのか、どんな態度を取ってしまうのか、イライラしている自分をもう1人の自分が冷静に判断するようにしましょう。
ここからは保育士が実際にどのようなときにイライラすることが多いのかを解説します。
保育士として働いていることは、多くの子どもと接することになります。そのため、イライラの原因の一番は子どもにあるようです。数人が自分の話を聞かずに騒いでいたり、お友達同士がたたいたり暴力をふるったりする場面を見るとイライラしてしまうのではないでしょうか。
物事がスムーズに進まないことで、保育士としての自信をなくしたり、子どもを嫌いになったりしてしまうと感じる場合もあるでしょう。ただし、このように感じてしまうときこそ、ステップアップのときです。子どものことを真剣に考えるときこそが、保育士としてのスキルが上がるときだと考えるようにしましょう。
最近はモンスターペアレンツといわれる人たちが困った要求をしてくることがあります。そのことでイライラし、疲弊してしまう保育士もいます。そのようなときは上司や同僚に相談することが大切です。
何がいけなかったのか原因を知ることも大切ですが、自分の心が壊れてしまう前に相談するようにしましょう。保護者にイライラすることは、保育士である限り続くでしょう。無理をしないことが保育士を長く続けるコツです。
保育をよくするために、意見がぶつかってしまうことがあるのが保育の現場です。チームワークを大切にしなくてはならない同僚であっても、イライラしてしまうことがあるはずです。そのようなときこそ、相手の意見を一度は受け入れてみるようにします。反論をするのはその後でも遅くありません。保育に対する考え方を学ぶ機会だと思うとよいでしょう。
また、そのように考えるのが難しいと感じたら、他の保育士に自分の思いを聞いてもらうようにしましょう。意見のぶつかり合いがよい保育につながっていくことを共通理解できるような職場環境になるように、園長や主任には努力してもらう必要があります。
保育士を真剣に目指している実習生がほとんどですが、なかには態度の悪い実習生もいます。そのような実習生はやる気が見えず、保育にふさわしくない態度を取ってしまうこともあります。学校の単位を取得するために実習に来ているように見え、意見を聞かなかったり、コミュニケーションを取れないことが多く、イライラの原因になることもあります。
保育士を目指していない実習生の気持ちを動かすことはとても難しいため、相手を変えようとすることにあまり労力を使わないようにしましょう。
イライラの気持ちが頂点にまで達して、ついに叱ってしまったらその後にはどのような対処が必要なのでしょうか。ここでは子どもに叱ってしまったあとの対処法をお伝えします。
子どもを叱ってしまったら、その後はまず子どもの話を聞くようにします。子どもが泣いている場合には、子どもが落ち着くのを待って話を聞くようにしましょう。子どもにも言い分があるはずです。子どもの言い分が認められるかそうでないかについても子どもに話します。
子どもに長々とお説教することは効果がないといわれています。また、不適切な保育にもつながっていきます。なぜ叱られて、どうすべきなのかということを簡潔に分かりやすく話をすることが大切です。
保育士が心がけるべきことは、感情で怒らないことです。自分のイライラを直接ぶつけないようにしましょう。それは「怒る」ということです。冷静に物事の善悪に従う場合には「叱る」という言葉を使います。怒っているのか、叱っているのか、保育士は自分の気持ちを冷静に見つめる必要があります。
叱ったあとこそ、子どもとの関係をどう築くかチャンスの場合もあります。叱った子どもに合った心のケアを行うようにしましょう。
イライラしている自分が嫌だったり、保育士に向かないのではと悩んだりする場合もあるのではないでしょうか。しかし、イライラすることは誰にでも起こることで、特別なことではありません。ここでは保育士がイライラしないための対処法をお伝えします。
子どもにはこうしてもらいたい、こういう言葉を使ってもらいたい、など保育士としての思いがあるはずです。友達に対して嫌な言葉を使ったり、保育士に対して汚い言葉を使ったりすると許せないと感じてしまうのではないでしょうか。
しかし、子どもにとっての成長過程にはこのようなことは必ずあるものです。子どもにとっても先生に叱られたくて言っている場合は少ないのではないでしょうか。子どもの言葉を全て気にしながら保育をしているとイライラがたまってしまいます。もちろん注意することも必要なので、その場合はさらりと注意して、受け流していきましょう。
イライラしている気持ちを誰かに聞いてもらうことで、イライラを抑えることができます。同僚の保育士や先輩保育士などに打ち明けて共感してもらうことはとても大切です。自分自身にも共感力をつけておくことも大切です。
そうそう!こういうことあるよねという気持ちを身につけることで気持ちがとても楽になります。自分だけがイライラするのかな、などと悩まれてしまうこともあるかもしれませんが、実際には同じようなことで多くの保育士がイライラしているでしょう。
イライラが収まらないときには、その場から少し距離をおくことも必要です。もちろん、子どもから目を離さないことも大切ですが、その「場」から距離をおくことはできるのではないでしょうか。
大きく深呼吸することで、イライラが収まったりします。歌を歌ったり運動したりするだけでも気持ちが変わるので、保育中に歌を歌ったり、駆け足をしてみたり、縄跳びも有効な運動です。帰りにおいしいケーキを買おうや、週末にドライブに行こうなどと、楽しい未来を想像してもよいでしょう。
自分にはどのような気分転換が合っているのかを知っておくと、イライラのときに役に立ちそうです。
イライラしやすい人は、真面目で完璧なことを求める人です。子どもやほかの保育士・大人は、自分が思ったような期待がかなえられないときに、イライラしやすいはずです。働く環境が悪く、忙しすぎたり、ストレスがたまってしまったりするとイライラしてしまうこともあります。自分の環境がイライラしやすい環境であるか見つめてみてください。
保育士だけではなく、どのような職業の方でもイライラしてしまうことはあります。ただ、働く環境がイライラの原因である場合には、その環境を変えてみることも大切です。今までがんばってきた保育士の仕事が自分に向いていないと考える前に、働く環境を変えてみてはいかがでしょうか。
保育士の配置人数が多く、休憩や休みが取りやすい園に転職するだけでイライラしなくなる場合があります。そのような園を周りからの評判や、自分で調べることはとても難しいことです。
保育士に人気のある働きやすい園をお探しのときは、ぜひジョブトル保育にご相談ください。私たちは働きやすい魅力ある保育園をたくさん用意しています。ご自分に合った働き方のできる園もご紹介が可能です。イライラしてしまうことで、他の園への転職をお考えのときはジョブトル保育にご相談ください。
仕事量が多くイライラしてしまうときは、働き方を変えてみるのもひとつの方法です。パートの保育士になってみたり、派遣で働いてみたりするのもひとつの方法です。保育士を心から楽しむために働き方を変えてみるとイライラが減るかもしれません。ぜひ、自分の保育士としての働き方をもう一度考えてください。
保育士だからといってお手本のように生きる必要はありません。保育士も一人の人間です。イライラするときもあれば、泣くときだって叱るときだってあります。自分であることを我慢してしまうと、心が悲鳴をあげてしまって保育士に戻れなくなってしまうときもあります。そうなると悲しむのは子どもだけではありません。
大切なのは、今自分はどのような状態にあるのかを冷静に見つめられるかどうかです。忙しすぎたり、仕事が多かったり、そのような環境で自分を見つめることはとても難しいでしょう。
ジョブトル保育では一人ひとりの気持ちに合った園をご紹介します。つらい、保育士を辞めたい、と感じているのならば、ぜひ一度ご相談ください。
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