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    保育園で行う外遊びのアイデアまとめ!メリットや選び方、注意点を解説

    #お役立ち情報 #保育士の働き方 2023/06/16

    保育園では毎日のように外遊びをします。しかし、外でできる遊びは限られているため、アイデアがなかなか思い浮かばない保育士も多いのではないでしょうか。

    そこで今回は保育園で行う外遊びのアイデアをまとめて紹介いたします。さらに子どもの年齢、発達に応じた遊びや遊び方についても解説いたします。最後に、外遊びをする時の注意点も併せて紹介いたします。外遊びで悩んでいる保育士の方や外遊びの具体的なねらいを知りたい方、ぜひ参考にしてください。

     

    保育園の外遊びについて

    午前中の活動に外遊びを取り入れている保育園は多いのではないでしょうか。そして、外遊びは多くのメリットを持つ活動です。では具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。さらに外遊びのねらいとはどういうことなのでしょうか。ここでは外遊びによって得られることについてお伝えしてきます。

    外遊びのメリットは

    外遊びで全身を使う粗大運動を行うことは、子どもの身体の発達に大きな影響を与えます。微細な動きを求めるのであればなおさら粗大運動を十分にする必要があります。さらに粗大運動によって体力がつくことも大きなメリットです。室内では得られない爽快感を感じることや、食欲がでることで、しっかりと午睡もとれます。

    外遊びのメリットはまだまだあります。外という自然の環境に触れることは風や音、香りに意識を持つことにつながります。たくさんの感覚のアンテナを研ぎ澄ますことで、表現の方法や言葉の種類も増えてきます。また、自然科学に対する興味関心も生まれてきます。雲の形や植物など、外遊びは子どもの世界を広げる素材がたくさんあります。

    乳幼児の外遊びのねらい

    では次に年齢に応じた外遊びのねらいを具体的に解説していきます。ねらいを持って外遊びをすることによって、外遊びがより充実した時間になります。また、外遊び後にはねらいが達成できたか、うまく遊べたかなどの振り返りをしてみてください。

    0歳〜1歳

    まだ自分で歩けない0歳の乳児が外での時間を過ごすには保育士の温かな援助が必要です。抱っこをしてもらって外に出ることによって、保育士との信頼関係を築き、保育士の優しい言葉かけによって保育士への愛着がさらに深まるでしょう。

    また、外気浴や日光浴によって丈夫な身体をつくることも大きなねらいです。椅子に座らせて外を眺めるのではなく、応答的な関わりをしながら外遊びを楽しむようにしましょう

    歩けるようになってきた1歳児は歩くことも楽しい遊びです。歩く道にさまざまな工夫をすることで、挑戦する気持ちやできたときの達成感、保育士にほめられることで嬉しい感情を経験します。自己肯定感はこのような小さな積み重ねによって生まれてきます。

    さらに、大きい子どもたちが遊んでいる様子を見るだけで、一緒に遊んでいる気持ちになります。室内では経験のできない多くの感情を外遊びによって育むことが可能です。

    2歳

    2歳になると身体全体を自由に動かせるようになってきます。砂場や水場などでいろいろな素材に触れて遊んでもみてもよいでしょう。

    まだまだ子ども同士が一緒に遊ぶことが難しい時期です。子ども自身が満足できるような遊びの援助を保育士がすることで、外遊びの楽しさを知れます。午前中の外遊び、昼食、午睡と生活のリズムを整えることも健康な身体をつくることにつながります。

    幼児の外遊びのねらいを5領域で考えよう

    乳児にとっての外遊びのねらいについてお伝えしてきましたが、幼児にとっても外遊びはとても大切な活動です。保育士がねらいを設定するときに、5領域を意識することで、より明確な目的を持てますここでは幼児の外遊びのねらいについて5領域にそって解説いたします。

    健康

    健康の領域で大切にしたいことは、毎日をいきいきと生活することです。そのためにも外遊びで心身ともに伸び伸びと遊ぶことは健康のねらいにそった活動といえるでしょう。さらに健康の領域では体だけでなく、心の健康も大切にしています。そのために、太陽の下で大声で笑ったり、活動する外遊びの経験はとても大切です。

    人間関係

    幼児になると、外遊びのいろいろな場面で友だちとの関わりが見られます。ときに、人間関係のねらいを達成させるために、少ない道具を共有させる場合もあるようですが、豊かな人間関係を築くためには、たっぷりの道具や素材の準備も大切です。さらに、子ども同士の人間関係だけでなく、保育士との人間関係についてもねらいを定めることも大切です。

    環境

    外遊びに対しての準備や、外で出会える草花など、さまざまな環境を構成することによって多くのねらいを達成できます。さらに、「厚生労働省 保育所保育指針」の3歳以上児の保育に関するねらい及び内容の環境の項目では日本の伝統についても書かれていますので、わらべ歌などを使った昔の遊びなども積極的に取り入れてみるとよいでしょう。

    言葉

    言葉は伝えたい相手がいることが大切で、友だちや保育士との人間関係が築かれていることが必要です。さらに多くの経験ができる環境も用意することで、言葉の領域を十分に達成できます。それらを考えたとき、外遊びは子どもにとって最適な場所になるのではないでしょうか。自然を見て感動を言葉にしたり、お友達から話しかけられたりと、外ではより多くの言葉が飛び交います。

    表現

    子どもたちが普段の保育でより多くの表現方法を知っていれば、外遊びで感じたことを表現したいと自然に考えるはずです。表現の方法は言葉や動き、描画や製作、音もあります。子どもの表現方法を保育士が限定することなく、自由に主体的に表現できるように援助することはとても大切です。表現豊かな子どもを育てるためにも外遊びはとても大切であることを覚えておきましょう。

    【参考】厚生労働省 保育所保育指針

    外遊びのアイデア

    外で遊ぶ大切さは分かっているけれど、どのような遊びがよいのか迷っている保育士もいるのではないでしょうか。遊びがマンネリ化してしまうと、子どもたちも遊び込めませんここでは乳児と幼児の外遊びを紹介いたします。外遊びの際のアイデアとして使ってみてください。

    乳児

    まだ歩けない乳児は、保育士の援助のもと、外の景色や環境を感じられるようにしますそして、保育士の温かい言葉かけが何よりも大切です。ハイハイができるようになったら、外でハイハイをしてもよいでしょう。広い場所でたくさんハイハイすることで心身も丈夫になります。

    また、手で感じる感覚も屋内とは違うため、たくさんの刺激を受けられます。歩けるようになった頃から、砂場で遊ぶこともできるようになります。また、理解力もすすんでくるため、「だるまさんがころんだ」で楽しむこともできます。発達に合った遊具でも遊べるため公園の遊具を利用してもよいでしょう。

    幼児

    3歳児以上になってくると、外での活動の種類も増え、長時間、外での遊びを楽しめるようになってきます。クラスの雰囲気や、月齢なども遊びに大きく影響するため、保育士もいろいろな遊びの提案をしてみましょう。

    集団での遊び

    集団での遊びには「鬼ごっこ」が挙げられます。「鬼ごっこ」の種類は多く、鬼ごっこの名前やルールをクラスごとに決めてもよいでしょう。集団で遊ぶことで、クラスの雰囲気もよくなり、共通の話題もできます

    ただし、やりたくない子どもには無理強いをしないように気をつけましょう。また、ケンカなど、クラスでの揉め事が起きたときに、どのように解決するかも保育士はあらかじめ考えておきます。子どもの人権を守る観点からも、強制的にあやまらせたりする必要はありません。集団で遊ぶことの意義は楽しさだけではなく、このような社会性の中から多くの学びを得ることです。

    ごっこ遊び

    「ままごと」をはじめ、「電車ごっこ」など、外遊びでも多くのごっこ遊びが展開されます部屋の中から始まったごっこ遊びが外遊びでもつながっていくことは遊びの理想でもあります。そのためにも保育士は環境構成を考えて準備しておく必要があります。

    レストランごっこで外でしかできない本当の水を使った飲み物が保育室ではペットボトルに入った色水になったり、外で色水を作って、その色を保育室内で再現したりとたくさんのつながった遊びができます。

    ルールのある遊び

    「鬼ごっこ」はもちろん、「ドッジボール」などもルールのある遊びになります。ルールがあるから楽しく遊べるということを確認しておくとよいでしょう。また、「はないちもんめ」などの伝承遊びにもルールがあるものが多くあります。ルールを自分たちで変えてみたり、決まりがあるから楽しいといったことを体験するためにもルールのある遊びの意義はとても大きいです。

    今度はこうしてみよう、この決まりだとこれはどうだろうなど、先を見通すこともできるようになります。外遊びは思っている以上に多くのことを学べるチャンスだということを忘れないようにしましょう。

    自然を使った遊び

    そこに遊具や玩具がなくても素材があれば遊べるのが子どもの素晴らしいところです。外遊びには子どもたちが遊べる素材がたくさんあります特に自然を素材にしたものは外遊びならではの醍醐味です。

    花びらをたくさん集めて色分けをしてみたり、たくさんの自然物を仲間に分けて標本のようにしてみたりと子どもたちの発想は私たちを驚かせてくれます。また、石でタワーを作る遊びは子どもたちの大好きな遊びのひとつです。どんな石が積み上げやすいのかを考えて重ねられるようになってきます。

    虫取りなどもとても人気のある遊びですが、採ったら終わりではなく、小さい図鑑などを用意しておいてどんな虫なのか注目させるような仕組みを作っておきましょう。

    外遊びをするときの注意点

    ここまで外遊びの楽しさや意義などをお伝えしてきましたが、外遊びの際に、気をつけなくてはならないこともあります。保育士は外遊びの注意点も同時に把握しておきましょう。

    熱中症

    暑い日はもちろんですが、涼しい日から急に温度が上がって夏日になった日にも注意が必要です。最近では7月や8月だけ注意するのではなく、5月くらいから気をつけなくてはなりません。

    帽子をかぶることはもちろんですが、こまめに水分を補給することも忘れないようにしましょう。ごっこ遊びなど、長時間の遊びは日陰でおこなえるように環境構成しておく必要もあります。

    ルールを決めて

    あらかじめ外遊びのルールを決めておくようにします。遊具の使い方や保育士が見えない場所にはいかないなど、ルールを守ることを決めてから外遊びに出るようにします。自分たちで決めたルールを守ることも大切なので、クラスのルールを決めてみてもよいでしょう。

    場を考えて

    外遊びでも、子どもたちの活動できる場を考えて環境構成することは大切です。砂場や水場、遊具の他、身体を十分に動かせるスペース、ごっこ遊びができるような場所など、環境によって子どもたちの遊びの場が充実します。さらに砂場にはどのような道具が必要で、水場におくバケツの種類、など、学びが深まる環境も用意しましょう。

    みんなで楽しめる

    ある子どもだけが遊べるような外の環境はふさわしくありません。保育士は外遊びをしている全員が楽しいと感じられる援助が必要です。つまらなそうにしている子どもには、遊びの提案をしてあげてもよいでしょう。外遊びにも静の遊びもあります。全身で遊ぶか、静かにあそぶのが好きかは子どもによるため、保育士はひとりひとりの好みを把握しておくことが大切です。

    遊びを通して保育をおこなうこと

    子どもたちにとって遊びは大切な学びの機会です。それは室内でも屋外でも変わりません。そしてそれには保育士が意識をもって遊ばせることが大切です

    ジョブトル保育では、ご希望にそった保育園をご紹介いたします。外遊びを重視している園も、屋内での遊びが多い園もご自分のお気持ちに合った園を遠慮なくお申し付けください。保育の仕事は素晴らしい仕事です。ぜひジョブトル保育ですてきな園を探してみませんか。

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