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    保育園で行われる年間行事は?開催する目的や円滑に進めるコツ

    #お役立ち情報 #保育業界の基礎知識 2023/05/26

    多くの保育園では年間を通してさまざまな行事が行われます。保育園で行事を行う際には、担当の保育士を決め、計画、準備と進めていきます。園によってそのやりかたはさまざまで、新しい園でどのように進めていくか不安な保育士の方もいるのではないでしょうか。

    今回は保育園の行事の進め方や、季節ごとの行事について解説していきますさらに、行事の取り組みの必要性やねらいについてもお伝えしていきます。ぜひ参考にしてください。

     

    保育園の行事はこんなにたくさん

    保育園では季節ごとにたくさんの行事があります。子どもにとって行事は非日常であり楽しい活動です。ここでは主な園で行われる1年間の行事を四季ごとに紹介します。

    春(4月から6月)

    • 入園式 進級式

    入園に際しての行事です。園の代表的な行事のため、ほぼ全ての園で行われています。進級式では新しいクラス担任と顔を合わせます。入園や進級のお祝いをすることもあります。

    • お花見

    桜を見に近所の公園に散歩に出かけたり、桜の下でおやつを食べたりする園もあります。園内にも桜の装飾をしている場合が多いです。桜は日本を代表する子どもたちにとってもなじみ深い花になります。

    • こどもの日

    「こどもの日」の由来を学び、柏餅をおやつに食べます。鯉のぼりを作ったり、大きな鯉のぼりを見に出かけたりする場合もあります。

    • 春の遠足

    クラスでバスに乗って親子で出かける園があります。親子で遠足をすることで、親子、保護者同士の交流もはかれます。歩いて行けるような公園に出かけて楽しむ場合もあります。

    • 参観日

    普段の様子を知ってもらうのに大切な行事です。入園後に初めて子どもの様子を知る機会である場合も多く、クラスが落ち着いてきた6月頃に行う園が多いようです。

    • 時の記念日

    日本の記念日のひとつで、時計に関しての行事をする園があります。大きな時計を見に出かけたり、街中にある時計を探しに出かけたりする園もあります。

    • プール開き

    最近では、6月に暑い日が多くなってきているため、6月にプール開きをする園が増えてきています。無事にプールで遊べるように祈祷をする場合もあります。

    夏(7月から9月)

    • 七夕まつり

    短冊に願い事を書いたり、飾りを作ったりすることで楽しむ行事です。保護者の方にも願い事を書いてもらう園もあるようです。

    • お泊まり保育

    5歳児のクラスがお泊まり保育をする場合が多く、夜の園活動が充実するように企画します。子どもたちがとても楽しみにしている行事のひとつです。

    • 夏祭り

    夕涼み会と呼ばれる場合もあります。開催される時間が夕方からのため、保護者の方と一緒に楽しむ行事のひとつです。

    • 敬老の日

    最近では地域のお年寄りを招いて一緒におやつを食べたり、昔の遊びを教えてもらったりすることが多いようです。来ていただいたお礼に歌を歌ったり、手作りのカードをプレゼントしたりする場合があります。

    秋(10月から12月)

    • 運動会

    保育園の中でも大きな行事のひとつです。当日は多くの家族でにぎわいます。雨が降っても大丈夫なように体育館を借りて運動会をやる保育園も多くなってきました。

    • ハロウィン

    仮装をして登園したり、先生が仮装をしたりなど、園によってさまざまな取り組みが見られる新しい行事です。やり方はさまざまで、ハロウィンはやらないという園もあります。

    • 秋の遠足

    お芋掘りやリンゴ狩りなどを組み込んだ遠足を行う場合も多く、子どもだけ、保護者も一緒になど、いろいろな形で行われています。

    • お月見

    ススキを飾り、お団子を食べるというような、家庭ではなかなかやらなくなったお月見を園で行います。十五夜、十三夜と2回行う園もあります。

    • 芸術鑑賞会

    自治体が劇団を呼び、その自治体の保育施設が鑑賞できる機会を設けてくれる場合があります。子どもたちが自分の目や耳で芸術を感じることができる素晴らしい機会です。

    • 七五三

    保育園には七五三に当たる園児がいます。その子どもたちを園で祝います。主に、給食やおやつがお祝いメニューになったりする場合が多いようです。

    • 発表会

    大きなホールなどで子どもたちによる発表会を行う園が多いようです。お遊戯を見せる園や、生活の様子を発表する園など、保育の方法によって発表する内容は異なります。クリスマス会を兼ねている園もあります。

    冬(1月から3月)

    • お正月

    冬休み後、最初に行う行事です。みんなでお正月を楽しむゲームをしたり、お昼にお餅を食べたりすることもあるようです。

    • 豆まき

    最近では豆まきの他に恵方巻きを給食で食べたりします。また、当日までに鬼が嫌いなものを準備するなどして数日に渡るイベントとして行っている園もあります。

    • 冬の遠足

    地域によっては、雪遊びに出かけたりする園もあります。雪と楽しむことができるため、子どもたちにとって人気の行事です。

    • ひなまつり

    ひなあられを食べたり、甘酒の代わりにカルピスを飲んだりします。桃の花を園内に飾るなど春を感じられる行事のひとつです。

    • お別れ遠足

    5歳児の子どもと保育士で遠足に出かけます。5歳児だけ遠足に出かけるため、他の園児にとってはあこがれの行事です。

    • 卒園式

    行事の中でも一番大切な行事です。園によって進行の方法が違うため、その園の特色が出やすい行事といえるでしょう。

    行事の意味や目的

    ここまでお伝えしてきたように保育園ではたくさんの行事が毎月のように行われています。これらの行事以外にもほとんどの園では毎月誕生会を行っています。園独自の行事を取り入れているところも多くあります。菜園を持つ園では種まきや収穫祭など、田んぼを持つ園では田植えや稲刈りなども行事のひとつとしているようです。

    このように園ではさまざまな行事を行っていますが、行事の意味や目的はなんでしょうか。子どもの節目を祝うような行事に関しては、子どもの成長への喜びや自覚が目的です。伝統的な行事は、日本の文化や習慣を知るという意味を持ちます。

    これは保育所保育指針の環境の領域のねらいにも示されています。運動会や発表会では練習を披露することによる達成感が得られるかもしれません。保育参観や親子遠足ではクラスの人たちとともに時間を過ごすことによって、クラスのまとまりや仲間意識を持つことが可能になるでしょう。

    【参考】保育所保育指針

    行事担当の仕事

    保育園では多くの行事が行われていることを知っていただけたのではないでしょうか。通常保育を行いながら行事を進めていくためには、効率を重視しなくてはなりません。ここでは行事担当になった場合の進め方のコツをお伝えいたします。

    やることをリストアップ

    発表会や運動会は全員の保育士で行いますが、それ以外の行事は大体1,2名で担当する場合が多いようです。お互いのやることがかぶってしまわないように、まずはやることをリストアップして共有するようにしましょう。

    自分はこれができる、これはお任せするなどを口頭ではなく、書面やパソコン上で共有することで、効率よく間違いなく準備をすることができます。ここまではお互いができることを書き出していくことが大切です。

    相談や打ち合わせ

    同じ行事でもやり方や方法が園によってさまざまであることを覚えておきましょう。そのため、わからないことや、知りたいことは相談をすることが大切です。このままでいいのか、どこかが違っていないのか、不安なことはすぐに相談することが大切です。

    また、リストアップしてお互いが情報を共有していることが前提で、最後の打ち合わせは顔を合わせて行うようにしましょう。お互いがわからない所がないように丁寧な打ち合わせが必要です。

    行事を見直すポイント

    保育園ではコロナ感染症のためにたくさんの行事の見直しが行われてきました。同じ行事でも取り組み方を変えたり、工夫をしたりと、多くの保育士に大きな負担がかかっていたのではないでしょうか。

    ただし、これを機に行事を見直していこうという園の動きもあります。行事によっては、園児にも多くの負担がかかっていたのを見直すきっかけのひとつにもなります。ここでは行事を見直すポイントをお伝えします。自分の園でも見直しを行う場合にぜひ役立ててください。

    保育士の負担を軽減する

    通常の保育以外に行事の仕事をしなくてはならないと、どうしても残業や持ち帰りの仕事になってしまっていたときもあるはずです。保育士は勤務時間まで保育を行っているため、その負担は保育士を辞めたい原因にもなります。

    実際、厚生労働省の資料によると保育士を辞めた人の理由の約28%は仕事量が多いとなっています。それを解消するためにも行事を見直す必要があります。

    誕生会などの毎月の行事もできるだけ簡素化していくことが大切です。行事は簡素化しても、お祝いをする気持ちは変わらずにできることはたくさんありそうです。

    例えば、今日の誕生日のお友達の写真を玄関に飾る園もあります。このことで、送迎の保護者からもお祝いの声をかけてもらえるような仕組みとなり、子ども自身もうれしく、大人を信頼する気持ちも自然に生まれます。

    どうしたら保育士の負担が軽くなるかを、園の問題として意識し取り上げてもらうことが大切です。

    園児の負担を軽減する

    運動会や発表会において、完成度の高いものを発表するとなると、園児の負担が大きく、登園しぶりなどがおきる場合もあります。達成感は一生懸命に取り組んだ子どもが得られるもので、後ろ向きな気持ちで取り組んでも多くの効果は期待できません。

    ひとつの方法として、運動会で縄跳びを見せたい場合も、みんなで同じ飛び方を見せるのではなく、自分のできる好きな飛び方を見せるなど、その子どもに合ったものを発表するなどを考えてみてもいいでしょう。

    完成度を求める行事は、誰のための行事かをいま一度考えてみる必要がありそうです。月齢の差が出やすい幼児期に、みんなが同じように同じことをする必要は全くないことを忘れないようにしましょう。

    【参考】令和4年版 厚生労働白書 保育士として就業した者が退職した理由

    主体的に取り組めるようにする

    保育所保育指針の改訂で保育の方法を変えていく園も多くなってきています。子どもを中心に保育を考えることで、行事も子どもの主体性を重視する必要があります。子どもたちにとって、「その行事は本当に必要なのか」「子どもたちがその行事に最初から参加できる仕組みが整えられているのか」を、園で考えてみる必要がありそうです。

    発表会などの大きな行事は、子どもたちが主体的に取り組めるための大きなチャンスです。夏祭りなども子どもたちが企画して楽しめる行事になります。さらに、日本の伝統の行事などは、その意味や、やり方などをあらかじめ理解できるような環境下で行いましょうふだんの遊びにも伝統を取り入れ遊び込む様子が見られるようになるはずです。

    主体的に行事を行うことで多くのねらいを達成することが可能になります。ぜひ一度行事を子どもの目線から再考してください。行事よりも保育が大切ということが実感できるはずです。

    保育士も楽しめる行事を

    保育が好きと感じる瞬間が保育士の仕事の醍醐味のはずです。練習や準備に追われ、子どもたちとの時間を楽しむことができないのならば、その行事は必要がありません。

    ジョブトル保育では、ゆったりと普段の保育を楽しめる園のご紹介も可能です。ご自分のやりたい保育をぜひ私たちに聞かせてください。きっとお力になれるはずです。ジョブトル保育は未来の保育士たちの輝く毎日を応援します。

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