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    保育士の早番・遅番とは?それぞれのメリット・デメリットを解説

    #保育士の働き方 2022/05/30

    ほとんどの保育園では朝早くから夜までの開園しているため、保育士は「早番」「遅番」などのシフト制で勤務しています。今回の記事では、保育士の「早番」と「遅番」に注目しました。早番・遅番それぞれの仕事内容や、メリット・デメリットなどを詳しくご紹介いたします。

    また、早番・遅番を希望できるのかどうかについても解説いたしますので、就職や転職を検討している方は自分のライフスタイルに合った働き方を探す参考にしてください。

     

    保育士の早番・遅番とは

    保育園は子どもを預かる時間が長いため、多くの施設では「早番」「遅番」などのシフト制の勤務形態がとられています。

    「早番」とは、最も早い時間から出勤し、昼過ぎや夕方に退勤する勤務のこと。保育園が開園する前の午前7時ごろから働きはじめるケースが多いようです。

    一方「遅番」とは、お昼前後に出勤し、保育園の閉園後に退勤する勤務です。すべての子どもが降園し、施設の戸締りをするまでが勤務時間となります。

    また、なかには早番と遅番の間をつなぐ「中番」を加えた3交代制の施設もあります。中番とは、一般企業と同じような時間帯の勤務になります。多くの保育士が振り分けられ、クラス活動をメインに業務をこなします。

    勤務時間は雇用形態によっても異なりますが、1日8時間労働が基本の正規雇用の保育士では次のようなシフトが一般的のようです。

    • 早番:7:00~16:00
    • 中番:9:00~18:00
    • 遅番:10:00~19:00

    早番・遅番の概要をつかんだところで、それぞれの仕事内容を詳しく確認していきましょう。

    保育士の早番の主な仕事内容

    まずは、早番担当の保育士の主な業務をみていきましょう。

    保育園の開園準備

    早番保育士の最初の業務が保育園の開園準備です。子どもたちや職員が一日清潔で安全に過ごせるように保育園の環境を整えます。

    • 玄関の鍵を開ける(鍵開け担当の早番保育士のみ)
    • 照明やエアコンなどをつける
    • 各保育室の清掃や消毒
    • 保育室・廊下・トイレ・園庭など各施設の安全確認

    なお、基本的に早番担当の保育士は2人以上配置されるため、開園準備は手分けして行います。

    ただし、鍵開け担当は各日ひとりだけなので注意が必要です。遅刻をして開園時間に間に合わないという事態を避けるため、鍵開け担当に割り当てられた際には、とくに責任をもって務めましょう。

    子どもの迎え入れと早朝時間の保育

    保育園の開園後は、通常の保育時間よりも早く登園してくる子どもたちを受け入れて、早朝保育がはじまります。子どもたちの健康状態や家庭での様子を確認したり、連絡事項を伝えたりなど、保護者の方とのコミュニケーションも重要な仕事です。

    なお、基本的に早朝保育は、乳児や幼児クラスで分かれず異年齢の子どもが一緒に過ごします。そのため、どの年齢の子どもも楽しめて、かつ危険のない遊びを提供することが大切。

    また、保護者対応や親元を離れずに泣いてしまったり、眠くてぐずってしまったりする子どもの対応などに追われて保育士が不足してしまう場合もあるので、安全面には十分に気を配りましょう。

    クラス担任への引き継ぎ

    中番や遅番などで出勤するクラス担任への引き継ぎ作業も早番保育士の重要な仕事のひとつです。

    早朝保育の様子や保護者の方からの連絡事項などを、漏れの無いよう正確に各担当へ伝えます。引き継ぎ作業を終えたら、早番の主な業務は終了です。

    保育士の遅番の主な仕事内容

    つづいて、遅番の保育士が担当する主な仕事内容を確認していきましょう。

    延長時間の保育

    遅番の保育士は、通常の保育時間終了後に子どもを預かる延長保育を担当します。預かる時間によっては、軽食や夕食を提供し、お世話が必要になる場合もあります。

    なお、延長保育の時間帯は、年齢が異なる子どもたちを一緒に保育する場合がほとんどです。乳幼児クラスの子どもが安全に遊べるようスペースを区切ったり、幼児クラスの子どもが興味をもてる遊びを取り入れたり、子ども一人ひとりに合わせた保育を心がけましょう。

    また、日中よりも保育士の人数が少ないため、園庭での活発な遊びを取り入れると対処しきれない恐れもあります。延長保育時間は、室内で過ごせる遊びを取り入れるとよいでしょう。

    子どもの引き渡しと引き継ぎ書類作成

    迎えに来た保護者の方へ子どもを引き渡すのも遅番保育士の担当です。連絡帳やお便りの配布、翌日の連絡事項の伝達なども行います。クラス担任から引き継いだ内容をもとに、子どもの園での一日の様子を伝えるのも重要な仕事のひとつです。

    子どもの引き渡しが完了した後には、翌日の早番担当保育士へ向けた引き継ぎを記録します。子どもの気になった部分や、引き渡し時に保護者の方から受けた連絡事項などを、伝え漏れがないよう正確にまとめましょう。

    保育園の閉園準備

    子どもが全員降園し事務作業などが完了したら、保育園の閉園準備をします。

    • 園内の清掃
    • 各部屋の見回り(カーテン・戸締り・照明の消し忘れなどをチェック)
    • パソコンやポットなどの電源を切る、など

    入念にチェックを行い、とくに問題がなければ保育園の鍵を閉めて遅番保育士の一日の仕事は終了です。

    早番のメリット・デメリット

    保育士の早番・遅番の仕事内容を理解したところで、ここからは、それぞれのメリットとデメリットをみていきましょう。まずは早番保育士のメリットとデメリットから解説いたします。

    早番のメリット

    早番保育士には次のようなメリットがあります。

    退勤後の時間を有効に活用できる

    早番担当の保育士は夕方ごろに仕事が終わるため、退勤後の時間を有効に活用できるのが魅力です。買い物をしたり映画をみたりなどと、リフレッシュする時間も十分に確保できるでしょう。また、家族との時間をゆっくりと過ごせるのもポイント。仕事とプライベートを両立させたワークライフバランスを保ちやすいのが大きなメリットといえます。

    生活リズムを整えやすい

    早番担当の保育士は、生活リズムを整えやすいのもメリットです。朝早くに出勤し夕方には退勤できるため、早寝早起きの健康的な生活スタイルを確立しやすいでしょう。

    早番のデメリット

    一方、早番保育士には次のようなデメリットもあります。

    早起きが苦手だと苦痛を感じる場合も

    早番保育士は出勤時間が早いため、朝が苦手な方にとってはデメリットです。たとえば、開園時間が7時の保育園であれば、遅くても6時半ごろには出勤して開園準備をはじめなければなりません。施設によっては、保護者の方からの連絡に備えて、より早い時間からの待機を求められるケースもあります。そうなると、起床時間が5時前後になってしまう場合も。

    また、早番保育士は人数が少ないながら、開園準備や子どもの迎え入れ、早朝保育と、朝からあわただしい時間を過ごします。朝に弱い方は苦痛に感じてしまうことがあるでしょう。

    遅番のメリット・デメリット

    つづいては、遅番保育士のメリットとデメリットをみていきましょう。

    遅番のメリット

    遅番保育士には次のようなメリットがあります。

    朝をゆっくり過ごせる

    遅番の保育士は10時~お昼前頃に出勤するため、朝をゆっくりと過ごせるのがメリットです。遅めに起きたり、出勤前を趣味や勉強の時間に当てたりと、朝の時間を自由に活用できます。

    また、混雑時間を避けて通勤できるのもうれしいポイントです。電車やバスなどを利用している方は、座って通勤することも可能でしょう。

    早番に比べて残業が少なめ

    遅番の保育士は、基本的に子どもが全員降園すれば帰れるため、早番や中番の保育士に比べて残業が少ない傾向があります。早番保育士はその日の業務によっては定時を過ぎても帰れない場合があり、おのずと残業が多くなりがち。残業を極力減らしたい方には遅番はメリットが多いでしょう。

    遅番のデメリット

    遅番を担当する場合のデメリットは次の通りです。

    帰宅時間がかなり遅くなる場合も

    遅番保育士は、子どもの預かり時間によって帰宅時間がバラバラです。定時に帰れる場合もあれば、保護者の方の迎えが遅れる場合には、遅い時間まで勤務することもあるでしょう。そのため、プライベートの時間を確保したい方、夜は家族とゆっくり過ごしたいという方にとってはデメリットといえます。

    また、深夜まで開園している施設で働く場合には、帰宅時間がかなり遅くなり生活リズムが崩れてしまうことも考えられます。

    早番・遅番の希望はできる?

    保育士の早番と遅番にはそれぞれメリット・デメリットがあります。早番または遅番を自由に選んで、自分のライフスタイルに合わせた働き方をしたいと考えている方も多いことでしょう。では、早番・遅番の働き方は希望できるのでしょうか?

    シフト固定制の求人に注目

    冒頭でもお伝えした通り、多くの保育園では早番(・中番)・遅番のシフト制がとられており、明日は「早番」、明後日は「遅番」などと、混合した働き方が求められています。そのため、とくに正社員の場合には「早番のみ」、「遅番のみ」の希望で働くのは難しい傾向にあります。

    しかし、少数ながら「シフト固定制」を設けている保育園も存在しています。シフト固定制であれば、基本的に雇用時に希望した時間帯で働くことができます。そのため、早番・遅番どちらかの勤務を希望する場合には、ぜひ「シフト固定制」に注目して求人を探してみてください。

    また、求人欄に「勤務時間の相談可」などといった記載があるかどうかも要チェックです。勤務時間を柔軟に調整してもらえる可能性があるため、応募や面接の際に、早番・遅番の希望を伝えておくとよいでしょう。

    まとめ

    多くの保育園では早番と遅番を交代で担うシフト制がとられていますが、なかには早番または遅番限定で働ける「シフト固定制」の施設もあります。自分のライフスタイルに合う働き方を自ら選んでいくことも、保育士を無理なく続けていくための重要なポイントといえるでしょう。

    早番・遅番それぞれの仕事内容やメリットとデメリットを知ったうえで、希望の時間帯がある場合には、「シフト固定制」の求人に注目です。ぜひ、自分に希望に合う保育園を探してみてください。

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