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    保育士の退職引き止めに上手に対処する方法。断り方のポイントを解説

    #保育士の就職・転職ガイド 2022/01/19

    保育士の退職の理由はさまざまですが、辞めたいと園側に伝えたとき、退職の引き止めにあうことがほとんどです。引き止められた場合、退職の決心が揺れてしまうかもしれません。

    今回は退職を願い出たときに、引き止められたらどのように対処するとよいか、その具体的な方法や、引き止めを断るときのポイントについて解説します。退職を考えている方はもちろん多くの保育士の方はぜひ参考になさってください。

     

    退職を引き止められるとは

    退職の引き止めとは具体的にどういうことか知っていますか。引き止めとは退職の意思を雇用主に伝えた際に雇用主がさまざまな理由をつけて退職を思いとどまらせることですもちろん労働基準法では条件によりいつでも退職できますが、話し合いでお互いが納得したうえでの退職が望ましいのではないでしょうか。

    保育士の場合は園長に退職の意思を伝えることがほとんどかと思われますが、園長や主任がさまざまな理由を出して退職を引き止めることが多いようです。

    ここではなぜ保育士の引き止めがおこるのか、その理由をお伝えします退職するときに、あらかじめ引き止めの理由を知っておくと退職を伝える前の心の準備になるはずです。

    働きぶりが高く評価されている

    保育士としての働きぶりが高く、保育園にとって必要な人である場合は必ず引き止められます。保育士としてのスキルはもちろんですが、子どもや保護者、同僚との関係も良く、多くの人に信頼されている保育士は特に強い引き止めにあうでしょう。保育園にとって資質のある保育士を失うことは大きな痛手になるからです。

    保育士がみつからない

    大きな社会問題にもなっていますが、保育士不足はさまざまな地域や多くの保育園が抱えている問題です。辞めたいという保育士の気持ちは尊重したいけれど、後任の保育士がみつからないという不安があり引き止めることになります。

    園の評価

    保育士が辞めてしまうことはその園への評価へ関わってきます人気のある保育士が辞めてしまうことで、保護者が園に不信感を持つことにもなりかねません。園への評価は、園の経営にも関係します。そのためにも、保育士にはできるだけ長く勤めてもらうことを望んでいます

    新採用の教育の時間不足

    新採用の保育士がたとえ十分なキャリアがあったとしても、園の理念や教育方針に沿った保育の方法を学んでもらうための教育の時間を必要としますまた、配置人数ぎりぎりで保育を行っている場合、その教育の時間を取ることすら難しいのが現状です。運良く後任の保育士がみつかったとしても、その時間などを考えたとき、園では退職の引き止めすることになります。

    【参考】厚生労働省

    引き止められたときの断り方

    もし引き止められたら、どうやって上手に断ればいいのか、ここではその断り方の原則をお伝えいたしますこの原則を知っておけば、引き止めにあったときに、自分がどうして辞める決心をしたのかを話すことができます。そしてそのことによって園も強く引き止めることを断念するでしょう

    また、原則に沿って退職する意思を伝えた場合、退職までの時間も園との良好な関係を保てることができます。大人同士の都合で、保育に影響がでないためにもこの原則を知っておくことが大切です

    感謝の気持ち

    退職を願い出る際に、自分の一方的な理由や気持ちを押し通すのではなく、まずは園への感謝の気持ちを言葉で表すことが大切ですもしかしたら引き止めるために、さまざまな好条件を言ってくるかもしれません。そのように、自分を評価してもらったことや、条件を提示してくれたことに関しても感謝の気持ちを持つことを忘れないようにしましょうそのうえで、どうしても辞めなくてはならない理由を改めて話すことが大切です。

    保育園での多くの経験が自分にとっていかに大切で感謝しているか、誠意を持って話すことが相手の心に届く秘訣です。

    退職の時期

    「来週で辞めます」というのは無責任で一般的には認められない行為です。もちろん民法では条件によっては辞める2週間前に退職届を提出すればいいとされていますが、実際にそのような短い期間で辞めることは難しいのではないでしょうか。

    辞めるときに園に迷惑がかからないタイミングを考えることも大切です年度の途中での退職は避けるべきですし、行事の時期に重ならないことも大切です。強い引き止めに合わないためには、タイミングを見計らうことが重要です。そして、引き止められたときに、自分はこのようにタイミングを考慮して退職を願い出たことを伝えるようにしましょう。

    園への配慮

    退職を考え始めたら園の就労規則を確認しましょう退職を願い出る場合には園のルールに沿うことも大切です。自分の考えだけではなく、規則に従っていることを園に伝えるようにしましょう

    また、今年度で辞めたいと考えている場合には早めに退職の希望を伝えておくことも必要です。園によっては11月頃から次年度も継続するかどうか調査が始まります。その時点で自分の意向を伝えることで園も早めに対処することが可能になります。いずれの場合も園に配慮しながら、余裕を持って退職の願いを伝えるようにしましょう。

    【参考】大阪労働局 退職・解雇・雇止めQ&A

    ケース別の対処方法

    原則を知ることで、引き止めにあった場合に園に何を伝えるかは理解されたことでしょう。では次に、引き止めのケース別の具体的な対処方法をご紹介します。園もさまざまな条件を出して引き止めをします。そのときにどのように対処するか知っておくことはとても大切です。

    また、引き止めのケースを想定しておくことで、どのような引き止めにあっても対処することができるようになるはずです。

    昇給するからと言われた場合

    もし、現在の給与が退職する理由のひとつである場合、昇給するから退職を考えて直して欲しいと引き止められることがあります。その場合には園からの具体的な提示があるかどうかが大切です

    書面をもって条件改善の提示があることが望ましいですし、それでも退職の意思が強い場合は給与のことだけが問題ではないことを伝えましょう。園からの提案を受けながらそれでも退職することになるので、園の配慮に感謝をしている言葉を添えることを忘れないようにしましょう。

    後任がみつかるまでと言われた場合

    後任の保育士の採用の見通しがあるのかを聞くようにしましょう。見通しがたたないと退職ができない、もしくは退職日が決まらないということになります。そのようなことにならないためにも、あらかじめ具体的な退職日の約束をしておくことが必要です。

    その場合、保育士の採用の見通しなど園との話し合いを何度か友好的に行い、お互いに誤解のないように話を進めていく必要があります。

    子どもの気持ちを考えてと言われた場合

    保育士として「子どもの気持ちを優先して考えて欲しい」と言われて引き止められることが一番悲しくつらいのではないでしょうか。この場合、子どものことを考えると自分自身一番悩んだということや本当に申し訳ないという気持ちを伝えるようにしましょう。

    また、退職が決まっても変わらずに子どもたちの気持ちを大切に考えていることや、最後まで保育に責任を持つことを伝えることも必要です。それと同時に退職は自分のこれからの生き方を考えての選択であるということも話しておきましょうそのことでいい加減な気持ちで退職を決めたのではないことを理解してもらうようにします。

    断り方のポイント

    いくつかのケースに対しての具体的な対処方法をお伝えしてきましたが、もしそれでも引き止めが続いてしまった場合、どのようにして断わることがいいのでしょうかここでは断るときのポイントをおさえ、辞めたい意思を強く伝える方法をお伝えしますここでの知識が退職を言い出す際にとても役立つはずです。ぜひ覚えておいてください。

    ポジティブな理由を付け加える

    退職の理由がポジティブな理由だと引き止めにくくなります。退職するのは自分のスキルアップであることや、将来のビジョンを考えてなどのポジティブな理由を付け加えることで、引き止めが難しくなることが考えられます。

    退職という自分の選択が前向きな人生のためであると強調することが引き止めを避けるためのひとつの方法になるでしょう。

    自分自身ではどうにもならないこと

    退職の理由が自分ではどうにもならないことである場合、その理由をきちんと説明するようにしましょう。出産や引っ越し、家族の介護など、自分ではどうにもならない理由で退職を選択する場合、うやむやにするのではなく、はっきりと退職の理由を伝えて理解してもらいましょう

    自分ではどうにもならないことが理由であるなら、そのことで引き止められなくなるはずです。本来ならは保育士をずっと続けたいのだけれど、という気持ちをもって話し合いにのぞんでください。

    保育園を信頼している

    退職時期を考えて退職の申し出をしている場合、自分がいかに保育園に配慮しているかを伝えるようにします。そのことで保育園が退職を考慮してくれるだろうし、そのような園を自分は信頼しているという態度や言葉を伝えることも強い引き止めに合わないために有効な方法です。

    自分の都合だけを言うのではなく、お世話になった園に対して感謝を伝えつつ、退職の意思を伝えるようにしましょう。

    円満な退職を目指そう

    退職を考え始めたら、その理由と時期を明確にする必要があります退職の意思が強くその後のライフスタイルも決まっているのか、それとも園の改善によってはそのまま勤めることが可能なのか、よく考えてみてください。

    そして、引き止めに合うことは心情的につらいことですが、それだけ必要とされている人材でもあるということです。一緒に働いた関係を大切にし、円満な退職ができるように感謝の気持ちをこめて対応するようにしましょう。

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