保育士・保育園・幼稚園教諭の求人、転職、派遣なら【ジョブトル保育】

保育のお仕事お役立ち情報

「保育のお仕事お役立ち情報」は、あなたの就職活動をサポートする情報を紹介します。

  • FaceBook X

    【保育士の時短勤務】制度や給料・時短で働くメリットを解説

    #保育士の働き方 2021/12/23

     

    時短勤務という働き方

    保育施設ではさまざまな雇用形態の保育士が働いていることを知っていますか。時短勤務をはじめ、正規雇用や非正規雇用など、同じ施設の中でも人によって雇用形態が違います。

    このように、自分に合った働き方が選べるのも保育士の仕事の魅力のひとつです今回はその中のひとつ、時短勤務という働き方について詳しく解説します時短勤務について詳しく分からない方もいるのではないでしょうか。ぜひ保育士の時短勤務について多くの情報を得て、自分の働き方の参考にしてください。

    時短勤務とは

    時短勤務は正式には「短時間勤務制度」といい、保育士の管轄である厚生労働省で認められた働き方です育児や介護をしながら仕事をするための制度で、多くの保育士の方がこの制度を利用しています。

    時短勤務は1日の勤務時間が原則6時間となっているので、フルタイムで働く場合より2時間ほど短い勤務時間です。出勤、退勤時間は施設によって違うので、時短勤務を希望している方は事前に職場へ確認するとよいでしょう

    次は、時短勤務中の休憩や残業について説明します。

    休憩

    フルタイムの労働時間は基本的に8時間が多いですが、労働基準法第34条により8時間働く場合1時間の休憩を取ることが決められています時短勤務でも必ず休憩を取る必要があります。6時間の時短勤務の場合、45分の休憩を取ることが決められています。時短勤務だからといって休憩を取らないということがないようにしましょう。

    残業

    職場によっては時短勤務であっても残業になることもあります。しかし時短勤務を選んで働いている方は、退勤後の予定が決まっている場合がほとんどです。残業ができるのかどうかは施設側とあらかじめ話し合っておくことも必要です。

     

    【参考】

    厚生労働省 短時間勤務制度

    厚生労働省 労働時間・休憩・休日関係

    時短勤務の条件

    時短勤務についての概要をみてきましたが、時短勤務するには決められた条件にあてはまる必要があります。以下がその条件です。

    • 3歳に満たない子を養育する労働者であること
    • 1日の所定労働時間が6時間以下でないこと
    • 日々雇用される者でないこと
    • 短時間勤務制度が適用される期間に現に育児休業をしていないこと
    • 労使協定により適用除外とされた労働者でないこと

    また就業期間が1年未満や、勤務日数が週に2日以内の場合は取得対象外となる場合があります。これらの条件は施設によって違います。時短勤務を考えている場合は確認しておきましょう。

    【参考】厚生労働省 短時間勤務制度

    時短勤務の申請をするには

    申請については各施設の規定に沿って行うようにします。保育施設は子どもの人数によって保育士の人数も変わってきますので、時短勤務の希望があるなら早めに施設に相談することが大切です。また、その施設で時短勤務の対応をしているかどうかも確認するようにしましょう。申請のタイミングをよく考えておくことも大切です

    時短勤務は可能?公立と私立の保育施設の比較

    保育士として長く働き続けるためには、将来、育児などの理由によって時短勤務で働く可能性があることも考えておくとよいでしょう保育施設では公立や私立のによって時短勤務の対応にも違いがあります。ここでは公立と私立の保育園にどのような違いがあるのか簡単に説明します。

    公立保育園での時短勤務事情

    公立で働く公務員保育士は産休や育休の制度が充実しており、時短勤務の体制も整っています。そのため、勤務年数が長い傾向があります。時短勤務が取りやすければ、安心して長く働くことができます。

    私立保育園での時短勤務事情

    私立の保育施設では、時短勤務について対応がさまざまです。私立保育園に就職する際には将来的に時短勤務に切り替えることが可能かどうかあらかじめ調べておくとよいでしょう。最近では公立の保育園同様、時短勤務を認めている保育施設も多く、働きやすい環境が整えられています。

    時短勤務期間のお給料は?

    時短勤務になると、その期間のお給料はどうなるのか気になる方も多いのではないでしょうか。

    実は時短勤務中の給料は法的に定められているわけではありません。そのため施設によって給料はさまざまです。勤務時間が少ないので基本給が減給される場合がほとんどで、ボーナスも少なくなることを覚えておくとよいでしょう。ただし、半分カットなど不当な減給は禁止されていますので、よく確認することが必要です。

    働く時間が短い分、お給料が少なくなることは仕方ありませんが、どのように減給されるのか調べておくことも大切です。ただし、減給されること以上にメリットが多いのが時短勤務です次に時短勤務のメリットについてみておきましょう。

    時短勤務のメリット

    ここでは時短勤務した場合のメリットについてお伝えします。ぜひ多くのメリットを知って、時短勤務という働き方を考えてみてください。

    家庭との両立

    時短勤務の一番のメリットは家庭との両立がしやすいことです。特に子どもとの時間を取れることは時短勤務の一番の魅力です。育児と仕事の両立を希望している方にとっては大きなメリットになります。

    安定した雇用

    正規雇用で働いていた方が時短勤務になっても、社会保険や共済などは変わらず利用できますまた、「標準報酬月額の特例措置」を届けると厚生年金は減りませんただし、この特例措置を適用するには以下の要件を満たす必要があります。

    • 3歳未満の養育
    • 標準報酬月額を下回っている

    これらの要件にあてはまる場合は、忘れずに申請をしましょう。

    キャリアの継続

    同じ施設であることが前提ですが、正社員としてフルタイムで働いた期間があれば、時短勤務を経ても再びフルタイム勤務に復帰しやすいのが時短勤務の大きなメリットでしょう。この期間、勤務時間は短くても、自分のスキルやキャリアを継続できます。また転職する場合も、時短勤務期間中も含めて正社員雇用になるので、再就職に有利という点もあります。

    【参考】日本年金機構 短時間労働者に対する健康保険・厚生年金保険の適用拡大について

    時短勤務のポイント

    では実際に時短勤務する場合にはどのようなことに注意すればよいのでしょうか。ここでは成功する時短勤務のためのポイントをご紹介します。

    同僚の理解

    保育の仕事はチームワークが大切で、保育の質にも影響します。突然、時短勤務を告げられてしまうと、仕事の引き継ぎが十分にできず、混乱が生じてしまうでしょう。そのためにも、時短勤務を考え始めたらできるだけ早めに伝えるようにしましょう時短勤務は法律で認められている制度ではありますが、同僚の気持ちも考えなくてはいけません。同僚の協力があればこそ、働きやすい環境になることを覚えておきましょう

    情報を共有

    時短勤務の場合、業務の引き継ぎや効率を考えて仕事をする必要があります自分の退勤の際に引き継がなければならない仕事は、誰が見ても分かりやすい状態にしておくことが大切です。

    また自分ひとりではできない仕事も出てくるはずです。そのことを考えて常にまわりの保育士と情報共有しておくことが大切です簡単な引き継ぎメモを活用したり、共有の書類などは必ず定位置に戻すことを忘れないようにしましょう。このことで引き継いだ保育士がスムーズに仕事を継続できます。

    やりかけの仕事を増やさないためにも、効率よく仕事をすることを心がけましょう最初からうまくいかなくても、少しずつペースをつかんでいけば、退勤までの時間でどこまでできるか見通しが立てられるようになるでしょう。

    取得期間の設定

    時短勤務を取得する前に取得期間について考えておきましょう。長く働き続けるためには、このタイミングで自分の将来の働き方をじっくり考えておくことが大切ですもちろん施設側の要望もあるはずです。両者でよく話し合いをしながら取得期間を決めるようにするとよいでしょう。

    保育士としてスキルアップを目指している方も、時短勤務の期間をあらかじめ決めておくことで、この期間をより充実して使うことができるでしょう

    保育士の働き方を選ぶために

    保育士は肉体的にも精神的にもハードな仕事ですが、子どもたちの大切な時期に関われる素晴らしい仕事です愛情を持った大人との関わりは、乳幼児期の子どもにとって一生の絆です。

    社会全体で保育士の力はますます求められているので、今後も保育士が働きやすい環境が整備されていくでしょう正規雇用やパート、そして時短勤務など、自分にぴったりな働き方を選択することが長く働き続けるためのポイントです。

    時短勤務はメリットも多く、これからますます広がっていく働き方のひとつです時短勤務には決められた要件もありますので、それらをよく確認して、ぜひ自分の働き方の参考にしてください。

    FaceBook X
  • お仕事探し術
  • 仕事を知る
  • お仕事探し術
  • 仕事を知る

(c) 2024 LIKE Staffing, Inc.