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    保育士の一人暮らしは可能?住宅補助などの制度やメリットを解説

    #お役立ち情報 2021/12/16

    現在家族と同居していて、そろそろ一人暮らしをはじめたいと考えている方はいませんか。しかし、保育士の給与で本当に一人暮らしができるのか不安で、なかなか踏み出せない方も多いのではないでしょうか。

    そこで今回は、保育士の一人暮らし事情をクローズアップしました。一人暮らしにかかる費用のシミュレーション、一人暮らしのメリット・デメリット、さらに、保育士が一人暮らしをする際に利用できる制度などを詳しく解説いたします。一人暮らしの実現に向けて、ぜひ参考にしてください。

     

    保育士の一人暮らしは可能?

    保育士の方が一人暮らしを考えるとき不安要素になるのが、給与で生活費をまかなえるかどうかではないでしょうか。

    一人暮らしでは家賃・食費・光熱費・交際費など、生活にかかるすべてをすべて自分の給与でやりくりしていかなければいけません。ちなみに、厚生労働省の調査によると、令和2年度の保育士の平均給与額は、全国で249,800円と報告されています。各種税金や社会保険料などをひくと、手取りは18~20万円程度

    【参考】厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」

    保育士が一人暮らしをできるかどうかは、1ヶ月にかかる生活費を18万円以下に抑えられるかがポイントとなりそうです。

    保育士の一人暮らしにかかる生活費シミュレーション

    早速、保育士の平均手取り額18万円で一人暮らしをした場合の1ヶ月間の生活費を、シミュレーションしてみましょう。

    【月18万円の生活費シミュレーション】

    • 家賃:50,000~60,000円
    • 光熱費:10,000円
    • 食費:30,000円
    • 通信費:10,000円
    • 交際費:10,000~30,000円
    • 雑費(消耗品):10,000円

    合計:12~15万円

    一例ではありますが、1ヶ月でおよそ12~15万円ほどかかる見積もりです。総務省が2020年に行った家庭調査でも、単身世帯の1ヶ月の平均支出は150,506円と報告されており、やはり、一人暮らしをするなら1ヶ月に15万円程度はかかるとみておいたほうがよさそうです。

    15万円前後なら、手取り18万円の保育士の方も一人暮らしができるといえますよね。うまくやりくりすれば、毎月数万円の貯金も可能ですよ。

    【参考】総務省「家計調査(家計収支編)調査結果 最新結果 2020年(令和2年)平均」

    では、生活費の内訳を詳しくみて、一人暮らしのイメージをさらに膨らませてみましょう。

    家賃

    家賃は毎月必ず発生する固定費です。広さ、立地、設備など、希望条件によって差が生じますが、あまりにも家賃の高い部屋を選んでしまうと、生活費を圧迫してしまいます。

    一般的に、家賃は収入の3分の1程度に抑えるのが理想とされています。毎月の手取り額が18万円なら家賃6万円程度を上限に、地域の相場を考慮しながら選びましょう。

    光熱費

    前述した総務省の2020年の家庭調査によると、平均光熱費は、11,686円と報告されています。

    【光熱費:11,686円】

    • 電気代:5,791円
    • ガス代:3,021円
    • 水道代:2,172円
    • その他光熱:702円

    【参考】総務省「家計調査(家計収支編)調査結果 最新結果 2020年(令和2年)平均」

    そのため、光熱費は10,000円程度を目安にイメージしておきましょう。なお、夏や冬はエアコンなどの使用で光熱費が高くなる傾向があります。あらかじめ、余裕をもって算出しておくとよいでしょう。

    また、最近ではガス会社や携帯電話会社などでも電気のサービスを開始しており、同じ会社で契約をまとめると割引が適用される場合もあります。

    食費

    食費は、自炊や外食、コンビニの利用頻度などによって大きく変動します。自炊で工夫できればその分節約できますが、コンビニや外食ばかりでは割高になってしまうでしょう。

    食費全体では30,000円を目安にして、基本的には自炊し、外食費は10,000円程度に抑えるとバランスがよいでしょう。

    通信費

    携帯電話やインターネット回線などの通信費も、毎月必ず発生する費用です。2020年の全国平均では7,286円と報告されており、だいたい1ヶ月10,000円を目安にしておくと十分なようです。

    【参考】総務省「家計調査(家計収支編)調査結果 最新結果 2020年(令和2年)平均」

    格安スマホを契約したり、ネット回線が完備されたマンションを選んだりと、工夫次第でより安く抑えることも可能ですよ。

    交際費

    プライベートにかかる交際費は毎月変動しやすい項目です。自分次第でかなり節約もできますが、気分転換やストレス発散のためにも、ある程度確保しておきたい費用ですよね。

    毎月10,000~上限30,000円程度を目安にして、多く使ってしまった次の月は少し節約するなど、バランスを取っていくとよいでしょう。

    雑費

    生活用品などの消耗品、理美容代などの雑費は、個人によって変動する項目です。2020年の全国平均は13,843円とされているので、10,000円前後を目安にしておくとよいでしょう。

    【参考】総務省「家計調査(家計収支編)調査結果 最新結果 2020年(令和2年)平均」

    保育士の一人暮らしのメリットとデメリット

    一人暮らしにかかるおおよその費用を把握したところで、ここからは保育士が一人暮らしをするメリットとデメリットをご紹介いたします。良い点と悪い点の両方を踏まえて、自分に一人暮らしは合っているのかを考えてみてください。

    保育士の一人暮らしのメリット

    まずは一人暮らしのメリットからみていきましょう。

    自分のペースで生活できる

    毎日自分のペースで生活できるのが一人暮らしの大きなメリットです。出勤や帰宅、食事や入浴、就寝の時間など、1日のタイムスケジュールを誰にも気を使わずに自分の裁量で決められます。

    好きな立地を選べる

    好きな場所に住めるのもひとり暮らしならではのメリットといえます。通勤の負担を減らしたいなら勤務先に近い場所、プライベートをしっかりと確保したいなら勤務先から数駅離れた場所など、通勤場所に合わせて好きな立地を選べますよ。

    また、スーパーやコンビニの近く、緑が多い場所などを選ぶと、生活環境が向上し、プライベートも充実するでしょう。

    家計管理や家事スキルが身につく

    一人暮らしをはじめると、生活のすべてを自分で行っていく必要があるため、炊事・洗濯・掃除といった基本的な家事スキルが身につきます時短家事のアイデアや節約術が身についたり、おいしい料理が作れるようになったりと、生活の知恵が得られるでしょう。

    また、限られたお金のなかで毎月やりくりしていかなければならないため、家計管理スキルも身についていくでしょう。

    友人や恋人を呼びやすい

    友人や恋人を自由に招きやすいのもうれしいメリットです。実家暮らしだと、家族に気を使ってしまいますよね。一人暮らしなら時間も気にせず、友人や恋人との時間をゆったりと過ごすことができますよ。

    保育士の一人暮らしのデメリット

    つづいて、一人暮らしのデメリットをみていきましょう。

    金銭的負担が増える

    これまでみてきた通り、一人暮らしをはじめると家賃や光熱費、通信費など、実家暮らしであれば最低限に抑えられた支出が一気に増えてしまいます今までならある程度自由に使えていた食費や交際費などを削る必要が出てくるかもしれません。

    一人暮らしをしてから後悔しないよう、必ず事前に1ヶ月のおおよその費用を割り出し、自分の手取り額と照らし合わせて、どんな生活スタイルになるかをイメージしておきましょう。

    家事負担が増える

    一人暮らしをはじめると、炊事・洗濯・掃除のすべてを毎日自分でやらなければならず、家事負担が一気に増加します。残業が続いたり、疲れが溜まっていたりすると、負担に感じてしまうでしょう。

    防犯面に注意が必要

    とくに女性が一人暮らしをはじめる場合には、防犯面にも注意が必要です。戸締りをしっかりするなどの基本的なセキュリティ対策を徹底するのはもちろん、マンションやアパートの防犯設備、周辺の治安なども事前にしっかりと確認しておきましょう。

    保育士が一人暮らしをする際に利用できる制度

    これまでみてきたひとり暮らしにかかる諸費用は、すべて自分で負担するケースを想定した金額です。しかし、勤務先や住む地域によっては、一人暮らしをする保育士をサポートする制度が利用できる場合があり、お金の負担を軽減することも可能です。

    そこでここからは、保育士が一人暮らしをする際に利用できる代表的な制度について確認していきましょう。なお、ここで紹介する制度は、すべての保育園および自治体で実施されているものではありません。勤務先やおすまいの自治体に事前に確認しておきましょう。

    保育士宿舎借り上げ支援事業

    保育士宿舎借り上げ支援事業とは、保育士の確保と職場定着、および離職防止を目的とした取り組みのひとつです。制度の対象となる保育園が借り上げた宿舎に保育士が入居する場合、家賃の全額または一部を国や各自治体から支援してもらえます。

    制度の概要は下記を参照してください。

    実施主体

    子育て安心プラン実施計画の採択を受けている市区町村

    対象者

    採用された日から起算して9年以内の常勤保育士

    補助基準額

    一戸あたり上限82,000/月

    ※月額82,000円を上限として、市区町村別に一人当たりの月額(上限)の金額を設定

    【参考】厚生労働省「保育士宿舎借り上げ支援事業【見直し】」

    住宅手当

    住宅手当は福利厚生のひとつです。勤務先の規定に沿う一人暮らしの保育士に対して、毎月一定の手当が支給されます。以下は住宅手当の一例です。

    • 単身者のみ家賃を半額負担(上限30,000円)
    • 保育園の半径1km以内に一人暮らし:30,000円/月
      保育園の半径1km以外に一人暮らし:15,000円/月、など

    保育士の一人暮らしを実現するコツ

    最後に保育士の一人暮らしをスムーズに実現するためのポイントをいくつかご紹介いたします。ぜひ一人暮らしの計画を立てる際の参考にしてくださいね。

    初期費用のために貯金しておく

    一人暮らしをはじめるためには、おもに以下のような初期費用がかかります。

    【家賃60,000円の場合】

    • マンションやアパートの家賃1ヶ月分:60,000円
    • 敷金(賃料の不払いや、原状回復費用の未払いなどに備えた保証金のこと)家賃の0~2ヶ月分: 0~120,000円
    • 礼金(貸主に支払う謝礼費用)家賃の0~2ヶ月分:0~120,000円
    • 引っ越し費用:40,000~80,000円
    • 火災保険など:10,000~20,000円
    • 生活に必要な家具・家電の調達費:100,000円~

    合計:210,000~500,000

    敷金・礼金なし物件を選ぶ、家具付き物件を選ぶ、家具・家電は中古品を探すなど、初期費用を安く抑える方法もいくつかありますが、それでも家賃の数倍の初期費用がかかってしまいます。一人暮らしをスムーズに実現するため、必要経費を十分に貯金しておきましょう。

    家事スキルを身につけておく

    家事に不慣れなままで一人暮らしをはじめると、生活がうまくまわらず苦労してしまうでしょう。とくに、料理が負担になってしまうと、外食やコンビニ食が増え、その結果、食費がかさんでしまうことに。

    そのため、一人暮らしを考えはじめたら、炊事・洗濯・掃除の基本的な家事スキルは身につけておくとよいでしょう。

    まとめ

    1ヶ月にかかる費用をしっかりと押さえて計画的に生活していけば、十分に一人暮らしができます。住みたい地域や勤務先から住宅補助が支給されれば、家賃負担が軽減できてより余裕のある暮らしも送れるでしょう。

    一人暮らしには、費用や家事負担が増えるというデメリットがある一方、自分だけの自由な時間が増え、あこがれの場所に住めたり、生活スキルの向上が望めたりとメリットもあります。保育士の一人暮らし事情をまるごと理解して、ぜひすてきな一人暮らしをはじめてみてください。

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