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    保育士と幼稚園教諭の違い。資格の取り方、仕事内容、給料の違いを解説

    #キャリアアップ・資格 #保育業界の基礎知識 2021/03/26

    子どもと関わる仕事がしたい!と思ったときに、選択肢に上がるのが「保育園の先生」や「幼稚園の先生」だと思います。

    子どもを預かる施設なので同じ仕事に見えますが、実は保育士と幼稚園教諭は仕事内容も必要な資格も異なります。

    今回は保育士と幼稚園教諭の違いや、資格の取り方、働き方の違いについて解説します。

    子どもと関わる仕事がしたい方は参考にしてください。

     

    幼稚園教諭と保育士の違い

    就学前の子どもを預かる幼稚園と保育園ですが、幼稚園で働く職員が「幼稚園教諭」、保育園で働く職員が「保育士」でそれぞれ資格が異なります。

    まずは、幼稚園教諭と保育士の仕事の違いについてみていきます。

    仕事内容の違い

    幼稚園教諭と保育士の仕事内容の違いは、大きく分けると「教育」と「保育」です。

    幼稚園教諭の主な仕事

    幼稚園教諭が働く幼稚園は、文部科学省が管轄です。

    子どもに教育を行う事が主な仕事内容です。

    幼稚園教諭は幼稚園教育要領に沿って、教育を行います。

    また、幼稚園は3歳児~未就学児を預かる施設。基本的に0歳や1歳といった赤ちゃんはいません。

    保育士の主な仕事

    保育士が働く保育園は、厚生労働省が管轄です。

    養育できない保護者に代わって子どもを保育するのが主な仕事内容です。

    保育士は保育所保育士指針に沿って保育を行い、子どもが身の回りのことを自分でできるようになるよう手助けします。

    産休明けの生後57日目の赤ちゃんから未就学の子どもを預かります。

    余談ですが、保育士資格があると保育園のほかに、学童保育や児童養護施設、乳児院といったさまざまな場所で活躍できます。

    1日の勤務スケジュール

    幼稚園教諭と保育士の1日の勤務スケジュールの大きな違いは、子どもがいる時間の長さと、シフト勤務です。

    幼稚園は預かり保育の場合を除き、子どもがいる時間は長くても4時間程度です。

    一方保育園は11時間、施設によっては24時間保育で運営されています。

    幼稚園教諭の一日のスケジュール

    幼稚園の開所時間は原則4時間以上。

    多くの幼稚園で9時から14時が保育時間、その前後を延長保育や預かり保育に定めています。

    預かり保育がある幼稚園でも、長くて7時から18時まででしょう。

    基本的に幼稚園教諭は8時から17時の固定勤務で、預かり保育は専門の職員が担う場合が多いです。

    子どもがいない時間は翌日の準備や、行事の準備、職員会議や学年会議、事務仕事を行います。

    保育士の一日のスケジュール

    保育所の開所時間は原則11時間以上。

    多くの保育園で7時から20時まで開所しています。

    そのため保育士は基本的にはシフト制で働いており、早番は7時から16時、普通番は8時半から17時半、遅番は11時から20時というように交代で勤務にあたります。

    固定時間で勤務している保育園は少ない傾向です。

    幼稚園と違い保育園が開いている間は子どもがいるので、業務時間内は子どもの保育が中心です。

    事務作業や職員会議、休憩などは子どものお昼寝の時間を利用し、職員が交代で行います。

    給料事情

    幼稚園教諭と保育士の給料は大きな差がありません。

    幼稚園教諭の給与イメージ

    幼稚園教諭の平均年収は以下のとおりです。

     

    月収

    賞与

    年収

    約23万円

    約63万円

    約340万円

     

    公立、私立によっても異なり、公立幼稚園の場合は公務員の給与形態が導入され、これより高くなる傾向にあります。

    幼稚園教諭は結婚したら退職するという風潮が少なからず残っており、20代が中心の園も少なくありません。

    長く勤め続ける人が少ないため昇給が少なく、全体的な年収も低い傾向にあります。

    保育士の給与イメージ

    保育士の平均年収は以下のとおりです。

     

    月収

    賞与

    年収

    約23万円

    約66万円

    約342万円

     

    公立、私立によっても異なり、公立保育園の場合は公務員の給与形態が導入されるため、この金額より高くなる傾向にあります。

    私立の保育園は、社会福祉法人、NPO法人、株式会社などさまざまな運営母体があるため、施設によって給与に差があります。

    株式会社が運営している保育園の場合、業績が良いと賞与額が高くなる場合があります。

    また、昨今の保育士の処遇改善を求める動きを受けて、各自治体が手当を支給しているところもあります。

    参考:賃金構造基本統計調査

    人間関係

    幼稚園教諭も保育士も女性が中心の職場。

    全ての施設に当てはまるわけではないですが、人間関係で悩む職員も多いです。

    幼稚園教諭の人間関係

    幼稚園教諭は9割以上が女性。

    男性幼稚園教諭は全体の1割にも満たず、幼稚園によっては男性の採用はしていない場合もあります。

    幼稚園の雰囲気によっては人間関係に悩む方もいます。

    以前までは「先輩後輩」の関係が強くあり、先輩が帰るまで退勤できないという園もあったようですが、最近は残業をなくそうという動きがあり、そういった風習は減っています。

     

    参考:令和元年度学校基本調査

    保育士の人間関係

    保育士もほぼ女性の職場、男性保育士も以前に比べると増えていますが、まだまだ女性中心です。ただ幼稚園教諭と違い、20代から60代まで幅広い年代の職員が働いているため、保育士同士の人間関係に悩むということは少なくなりました。

    しかし最近は教育熱心な保護者や、保育園にしつけを求める保護者など、保育園に対する要求が増えている傾向にあります。そのため、保護者との関係に疲れてしまったという保育士も少なからずいます。

    両方の資格をとるには

    保育士免許と幼稚園教諭の資格は学校によって同時に取得することも可能です。資格の取得方法はそれぞれ異なるので、詳しくご紹介します。

    幼稚園免許は学校に通う必要がある

    幼稚園教諭の免許を取得するためには、文部科学省が認定した大学や短大、専門学校に入学し、幼稚園教諭の教職課程を履修して卒業する必要があります。履修過程が近いので同時に保育士免許や、小学校教諭の免許を取る人が多いです。

    また、幼稚園教諭免許状には「1種」「2種」「専修」の3種類が存在します。1種免許は4年制大学を卒業した人、2種免許は短期大学・専門学校を卒業した人、専修は大学院を修了した人に発行されます。

    1種免許と2種免許の大きな違いは、1種免許取得している人のみが園長になれるということだけで、業務内容に大きな差異はありません。幼稚園によっては、1種免許のほうが給料を高く設定していることもあります。

    保育士資格は独学でも取得が可能

    保育士資格は厚生労働省が認定した大学や短大、専門学校に入学し、保育士資格の取得に必要な科目を履修し、卒業すると取得できます。学校で保育士資格を取得する場合は、履修科目が似ている幼稚園教諭免許を同時に取得する人が多いです。また、年2回行われている保育士資格試験に合格することでも、資格を取得できます。

    保育士試験は筆記試験が8科目、実技試験が2分野という構成で難易度は高めです。保育士資格は試験でも取得可能なため、子育てがひと段落した方や、働きながら取得を目指している方もいます。

    また保育士不足を解消するため、「地域限定保育士」の資格試験を導入している自治体もあります。地域限定保育士は名称のとおり、取得した地域でのみ有効な保育士資格のことで、登録後4年目から全国で働くことができます。

    保育士試験と試験内容は変わりませんが、地域限定保育士試験で合格した科目は、通常の保育士試験でパスできるので、チャンスを増やしたい、早く保育士として働きたい方にはうってつけの資格といえます。

    幼保特例制度について

    幼保特例制度とは認定こども園法の改正によって、幼稚園教諭免許と保育士資格どちらかしか持っていない人に対し、3年以上の実務経験があれば、試験の科目を一部免除し、もうひとつの免許・資格を取得できる制度のことです。

    認定こども園で働くためには、幼稚園教諭免許と保育士資格の両方を所持している必要があります。すでに働いている職員を引き続き雇用するという面でも、この幼保特例制度が役立てられています。幼保特例制度は期限が決められており、現在は2025年3月末までと定められています。

     

    参考:幼保特例制度について

    保育園は無資格でも働ける

    保育園では認可保育園でも必要な有資格者の数を満たしていれば、無資格の人でも保育園で働くことができます。保育士資格を取得している人に比べると給料に差はありますが、受験資格に必要な「児童福祉法に基づく児童福祉施設」で2年以上かつ2880時間以上の実務経験をクリアできます。

    保育士資格の受験費用を負担してくれる保育園もあるので、保育士資格の取得を目指している方は確認してみましょう。

    自分はどっちが向いている

    幼稚園と保育園は似ているようで全く異なります。自分が幼稚園教諭に向いているのか、保育士に向いているのかも気になりますよね。学生なら実習に行くため、その際に自分の向き不向きを知ることもできます。

    幼稚園に向いている

    幼稚園教諭は教育施設なので、保育園に比べるとピアノを弾く回数も多く、絵画を指導したり、体操を指導したりと子どもに教育する面が多くなります。ピアノが得意、子どもに何かを教えることが好きな方は、幼稚園教諭が向いているでしょう。

    子どもは好きだけど赤ちゃんは苦手、排泄物やよだれを頻繁にさわることが好きではないという理由で幼稚園を選ぶ方もいます。

    保育園に向いている

    保育園は子どもを預かり養育する施設。教育も必要ですが、身の回りのことができるようになるよう手助けをする面が大きいです。小さい子どもが好き、子どもと一緒に何かを発見、体験することが好きなのであれば保育士が向いているかと思います。

    保育士を目指す方の中には「ピアノが苦手」「体操が苦手」という声もあります。もちろん絶対にやらないわけではありませんが、保育園は複数担任(クラスに担任が2人以上いること)の場合が多いので、苦手なところをお互いカバーしあって仕事することが可能です。

    両方の要素を持つ認定こども園

    どちらにしようか迷っている、どちらも経験してみたいという方は認定こども園を選択肢に考えてみませんか。認定こども園は幼稚園や保育園と比べると数が少ないため、求人数も少ないですが、幼稚園と保育園両方の特徴を持っています。働く中で自分の得意なことが活かせる場面があるでしょう。

    まとめ

    幼稚園教諭と保育士の資格の違い、仕事内容の違いについてご紹介しました。幼稚園も保育園も子どもの成長を見守り、伸ばしていく大切な仕事。どちらにもよいところがあります。

    これから資格取得を考えている場合は、認定こども園でも働くことができるよう、保育士と幼稚園教諭免許を両方取得しておくことをおすすめします。

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