子どもたちだけでなく、保護者の方からも見られているのが、保育士の身だしなみです。髪型やメイクはもちろんのこと、服装も重要なポイント。どれだけ子どもたちと真摯に向かい合っていても、場にそぐわない服を着ていると、それだけで人間性を判断されてしまう場合もあるのです。
そこで今回は、保育士の服装と身だしなみについて徹底解説。服装選びのポイントも詳しくご紹介いたします。
ところで、どうして身だしなみを整えることが大切なのでしょう。子どもを相手にする保育士にとって、見た目や服装はそれほどこだわらなければならないものなのでしょうか。まずは、身だしなみが大切な理由を改めて確認していきましょう。
身だしなみは、保育士としてはもちろん、社会人として最低限のマナーといえるでしょう。身だしなみを整えるとは、自分の身なりによって相手に不快や不安を与えないようにすること。自分と関わる相手への敬意と気遣いなのです。
なお、アメリカの心理学者によれば、「第一印象は出会って5秒で決まってしまう」のだとか。それほどに見た目の影響力は大きく、見た目だけで、相手によい印象を持ってもらえたり、不快な印象を与えてしまったりする場合もあるのです。社会とのかかわりの中で生きているからこそ、相手のために身だしなみを整える。とくに、見た目の大半を占める服装に気を配ることが大切なのです。
ちなみに、身だしなみと似た言葉に「おしゃれ」がありますが、おしゃれは、流行や好みなどを取り入れて着飾ること。自分自身のためにするものです。多少のおしゃれを取り入れた場合でも、社会人として、相手に不快を与えないよう身だしなみを整えましょう。
保育士は、子どもたちにとって憧れの存在であり、社会を学ぶお手本でもあります。長い時間を一緒に過ごすなかで、保育士の姿からさまざまなことを自然と学んでいるのです。服装もそのひとつ。子どもたちは、保育士の服装を見て、知らずのうちに「きちんとした身なり」を学んでいます。だからこそ、子どもたちによい影響を与えられるよう、身だしなみを整える必要があるのです。
また、だらしない服装や派手な服装は、保護者の方や散歩中などに出会う地域の方々へ悪印象を与えてしまうことも。「あの保育園の保育士はだらしない」から、「あの保育園はよくない」と、保育園の印象まで悪くなってしまう場合もあります。子どものお手本として、保育園の顔として、ふさわしい身だしなみを心がけましょう。
では、保育士にとって「ふさわしい身だしなみ」とは一体どのような姿なのでしょうか。身だしなみの大切さを押さえたところで、ここからは、保育士の服装選びのポイントを確認していきましょう。
子どもたちと一緒に遊んだりお遊戯したりと、体を動かすことが多い保育士。そのため、服装は、動きやすさを重視して選びましょう。揃えておくと便利な動きやすいアイテムは次の通り。
なお、スカートは動きが制限されるうえ、下着が見えてしまう可能性もあるため注意が必要です。発表会などの特別な場合を除いて、普段の保育中に着用するのは避けた方がよいでしょう。また、パンツは無地でストレッチ素材のものがおすすめ。ダメージデニムや柄物は控えましょう。
子どもたちを抱っこしたり一緒に追いかけっこしたり、さらには、お散歩にプールにお絵かきにと、保育士として働いているとどうしても服が汚れてしまいます。そのため、保育中に着る洋服は、自宅の洗濯機で気軽に洗える素材のものを選びましょう。クリーニングに出さなければならないような、デリケートな素材は避けた方が無難。次のような点を押さえて選んでみてください。
なお、おすすめは綿100%の洋服。 上記のポイントを満たして扱いやすいうえ、天然素材なので、肌の弱い子どもとも安心して触れ合うことができます。
子どもと保育士が安全に過ごせる服装を選ぶことも重要です。洋服が事故の原因となってしまう場合もありますので、次のようなアイテムは避けるようにしましょう。
ボタンやビーズなどの装飾が付いた服は、パーツが取れた際に子どもの誤飲につながる恐れがあります。また、遊んでいるときに装飾が子どもの肌に触れてけがをしてしまう危険性も。子どもの安全を守るために、装飾の少ない、シンプルな服装を心がけましょう。
フードやひも付きのパーカーなどは、保育士自身の安全を守るために避けた方が無難。保育中に子どもに引っ張られてしまうと、首がしまったり転倒したり、さらには、子どもを巻き込んで転倒してしまったりする危険性があります。
保育士・子ども双方の安全を守るため、やはり、装飾の少ないシンプルな服装を選ぶようにしましょう。
外遊びやお散歩などで、外へ出る機会が多いのも保育士の特徴。そのため、季節に合わせた服装を選ぶことも大切です。保育士の基本的な服装選びのポイントを押さえたところで、つづいては、季節ごとに揃えておきたいアイテムを確認していきましょう。
春は、過ごしやすい気温の日が続きますが、紫外線や花粉に注意が必要な時期。外へ出るときのために、次のようなものを準備しておきましょう。
とくに、カーディガンなどの前開きのアイテムは、UV対策できるうえ、脱ぎ着しやすいのでおすすめです。
夏は、日焼けと熱中症に注意が必要な時期。外は高温でたくさん汗をかくものの、室内はエアコンなどで涼しくなっているため、体の冷えにも考慮したアイテムを準備しておきましょう。
日焼けと冷房対策のために、気軽に羽織れる上着があると便利です。
秋は、寒暖差に注意が必要な時期。朝晩は冷え込むものの、日中は夏並みの暑さになることも。体温調節しやすいアイテムを準備しておきましょう。
Tシャツにカーディガンを羽織るなど、暑さにも寒さにも備えらえるような服装がおすすめです。
冬は、やはり寒さに注意が必要な時期。体が冷えると免疫力が低下して、風邪やインフルエンザなどにかかりやすくなってしまいます。体を温められるアイテムを準備しておきましょう。
ただし、室内は暖房がついているため、しっかりと着こむと汗ばんでしまうことも。室内では吸湿発熱素材の下着にロングTシャツやスウェット、暖房のない場所や外へ出るときにはフリースなどの温かい上着を着るなど、気温や場所によって調節できる服装がおすすめです。
最後に、保育士の服装に関する必需品選びのポイントをご紹介いたします。
動きやすく、シンプルで扱いやすいTシャツやトレーナーは、保育士のマストアイテム。選ぶ際には、機能性を重視しましょう。とくに、シワや毛玉ができにくく、洗いやすい綿100%のものがおすすめ。天然素材なので、敏感肌の子どもと触れ合う際にも安心です。
動きやすくて楽なジャージも保育士の服装の定番アイテムです。袖や裾が長いとジャマになってしまうので、ジャストサイズのものを選びましょう。なお、シンプルで落ち着いた色合いのものがおすすめ。派手な柄や色、部屋着のようなラフすぎるデザインのものはだらしない印象を与えてしまうので避けた方が無難です。
また、保育園によってはジャージが禁止されている場合もあるため要注意。園の規定を事前に確認しておきましょう。
保育士にとって、エプロンはユニフォームのようなもの。形も素材もさまざまなものが販売されていますが、おすすめは、頭からすっぽりとかぶるタイプの脱ぎ着しやすいエプロン。さらに、大きなポケットが2つ以上付いたものなら、保育アイテムを持ち歩く際に重宝します。
なお、保育園によっては指定のエプロンが決まっていたり、キャラクターものがNGとされている場合があります。園の規定を事前に確認しておきましょう。
おもに綿素材で作られているチノパンは、履き心地がよく見た目も落ち着いているため、保育士の服装によく取り入れられているアイテムです。とくに、ジャージやデニムが禁止されている保育園で大活躍します。
通気性のよい素材やストレッチ素材のものなど、機能性を重視して選びましょう。なお、冬には、温かい裏起毛タイプもおすすめです。
軽くて動きやすいスニーカーは、保育士の外履き用の靴として重宝するアイテム。選ぶ際には、手を使わなくてもすぐに脱ぎ履きできるタイプがおすすめです。ハイカットの靴は履くたびにひもを結ぶ手間が発生するため避けた方が無難。長時間履いても疲れにくい、自分の足にぴったり合うものを選びましょう。
身だしなみを整えることは、社会人として最低限のマナーです。身だしなみの良し悪しが、そのままその人自身の評価につながってしまうことも。保育士としてどんなに頑張っていても、服装ひとつで「だらしない保育士」と思われてしまうことがあるのです。
自分のためのおしゃれではなく、相手のための身だしなみが大事。子どもたちや保護者の方から信頼と安心を得られるような服装選びを心がけましょう。
なお、動きやすい服や洗いやすい服、装飾の少ない服など、機能面と安全面もしっかりと考慮して選んでみてくださいね。
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