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    保育士に求められるピアノスキルのレベルを紹介!弾けない場合はどうする?

    #保育士の悩み #保育ノウハウ 2020/10/09

    保育士になりたいけれど、ピアノが弾けないと悩んでいる方に向けた記事です。ピアノが弾けなくても保育士になれるのか、保育士に求められるピアノスキルのレベルを紹介していきます。また、どうしてもピアノが弾けない場合の対策についても紹介していきます。

    ピアノスキルがなくても保育士になれる

    「保育士」といえば、ピアノを弾いて歌っている姿をイメージする方も多いのではないでしょうか?しかし、実はピアノのスキルがなくても保育士になれます。とはいえ、ピアノのスキルの必要性は、資格の取得方法によって異なります。ここでは、それぞれの資格取得方法におけるピアノスキルの位置づけを解説します。

    短大・大学・専門学校で資格取得

    保育士の資格を取得するためには、保育系の短大・大学・専門学校を卒業することが最もスタンダードな方法です。短大・大学・専門学校では、ピアノの授業が必修科目になっているケースがほとんどです。通常のピアノのレッスンに加えて、実技のテストがある学校もたくさんあります。そのため、保育系の学校に通う場合は、必然的にピアノに触れる機会が増えます。結果的にピアノのスキルが身につくので、これまでピアノを習ったことがない方でも安心です。

    保育士資格試験の実技試験で「音楽表現」を選択しない

    保育系の学校を卒業する以外に、保育士資格の国家試験を受けるという方法もあります。保育士試験では筆記試験と実技試験の2つがあり、そのうち実技試験は3つの内容から1つを選択します。

    【保育士試験の実技の種類】

    • 音楽表現に関する技術…弾き歌いなど
    • 造形表現に関する技術…絵画など
    • 言語表現に関する技術…素話、読み聞かせなど

    音楽表現ではピアノやほかの楽器での弾き歌いをします。ただ、これはあくまで選択肢の一つです。音楽表現を選択せずに、造形表現や言語表現を選択することも可能です。つまり、「ピアノは弾けないけど絵は得意」「ピアノも絵も苦手だけど、読み聞かせなら自信がある」という方でも、実技試験に挑戦できます。実技試験は50点満点で、30点以上が合格ラインだと言われています。苦手なピアノにあえて挑戦する必要はありません。ピアノが苦手な方はそのほかの表現方法を磨いた方がよいでしょう。得意な表現方法を選び、少しでも合格の可能性が高い試験で臨みましょう。

    保育士に求められる最低限のピアノスキル

    保育士に求められるピアノスキルはどのぐらいなのでしょうか?ここでは、保育士がピアノのスキルを身につける場合、目指すべきレベルの目安を解説します。

    バイエル終了レベル

    「バイエル」はピアノ初心者向けの入門書です。バイエルでは「右手がメロディー、左手が伴奏」という基本的なスキルが身につきます。通常の楽譜の場合、ト音記号とヘ音記号に分かれていますが、バイエルの始めの方の曲はト音記号が多いので、まだヘ音記号に慣れていない初心者でも挑戦しやすいというメリットもあります。バイエルの最後の方になると、ヘ音記号による和音や伴奏系なども学べるので、「少しずつスキルを伸ばしていきたい」という方にはおすすめです。

    バイエルを終了すれば、童謡や子ども向けの歌の伴奏ができるレベルには到達します。バイエルのほかに、「ブルグミュラー」「ハノン」「ツェルニー」などの教本もありますが、バイエルと比べると難易度が高いので、ピアノ初心者はまずバイエルから始めてみましょう。

    弾き歌いができる

    ピアノの弾き歌いができれば、どこの保育園でも問題なく保育が進められるでしょう。ピアノのスキルだけを身につけても、子どもたちが歌えなければ意味がありません。子どもたちを先導するために、保育士自身がピアノを弾きながら歌うことが必要です。たとえピアノの伴奏が簡単でも、大きくてきれいな歌声であれば、子どもたちの「見本」として十分と言えるでしょう。

    実際の保育現場でのピアノの必要性

    実際の保育現場で、ピアノのスキルは必須でしょうか?ここでは、実際の保育現場におけるピアノの必要性や、保育風景を解説します。

    ピアノを使わない保育園も多い

    就職試験の際にピアノの試験を設ける保育園や、ピアノを多く取り入れる保育園もありますが、中にはピアノを使わない保育園もあります。ピアノを置くスペースがなかったり、自由保育やそのほか特徴的な保育を実施している保育園の場合は、ピアノを使わない方法で歌を教えています。就職や転職の際には事前にチェックしておきましょう。

    イベント時はピアノが得意な保育士に任せているところも

    通常の保育ではピアノを使わないものの、クリスマス会やお誕生日会などのイベント時にはピアノが必要になるケースもあるでしょう。その場合、ピアノが弾ける保育士に任せたり、交代でピアノ伴奏を担当したりする保育園もあります。もちろん、イベント時のピアノは緊張するかもしれませんが、頻度が低いので、その分保育士一人ひとりの負担も軽減するでしょう。

    保育士資格の実技試験で選ばれた曲

    保育士試験の実技試験の「音楽表現」では、どんな曲が出題されたのでしょうか?ここでは、過去の保育士試験の課題曲をご紹介いたします。

    【令和元年(平成31年)実技試験・課題曲】

    • どんぐりころころ
    • バスごっこ

    令和元年(平成31年)実技試験の課題曲は、童謡の定番曲と言える上記2曲です。試験では、子どもに歌って聴かせることを想定として、弾き歌いをします。「一般社団法人 全国保育士養成協議会」によると、実技試験(音楽表現に関する技術)で求められる力は、次のように表記されています。

    【実技試験で求められる力】

    保育士として必要な歌、伴奏の技術、リズムなど、総合的に豊かな表現ができること

    引用:「一般社団法人 全国保育士養成協議会」令和元年(平成31年)実技試験概要

    実技試験ではピアノ以外にも「アコーディオン」「ギター」などの楽器を用いた弾き歌いも選択できます。ただし、アコーディオンやギターは楽器の持ち込みが必須です。いずれの楽器を用いた場合も、楽譜の指定はなく、移調も自由にできるので、自分に合った伴奏で試験が受けられます。

    保育士がピアノを練習する上で心がけるべき3つのこと

    保育士がピアノを練習する上で心がけるべきことは3つあります。

    • 難易度の高い曲には挑戦しない
    • 自分がやりたい曲よりも子どもたちが楽しめる曲を覚える
    • 季節に合った曲を選ぶ

    それぞれのポイントをチェックしていきましょう。

    難易度の高い曲には挑戦しない

    ピアノが苦手な人の中には、「保育士になるなら難しい曲もマスターしなくては」「周りが難しい伴奏を弾いているから、自分も同じように弾かなくては」と思っている人もいるでしょう。しかし、ピアノが苦手なら無理に難易度の高い曲には挑戦しなくてもOKです。ピアノの弾き歌いの本質は、「子どもが楽しみながら音楽に親しむこと」です。簡単な曲でも子どもたちが楽しめれば問題ありません。

    また、保育中のピアノの弾き歌いの際は、子どもたちの顔を見ながら、子どもたちよりも大きな声で歌います。曲や伴奏が難しい場合、ピアノを弾くのに精いっぱいになってしまい、子どもたちの様子がうかがえないなんてこともあるでしょう。難易度の高い曲は避けて、自分が弾き歌いしやすい曲や伴奏を選びましょう。

    自分がやりたい曲よりも子どもたちが楽しめる曲を覚える

    「この曲が弾きたい!」と意欲や目標を持つことは大切ですが、まず優先すべきは「子どもたちが楽しめるかどうか」です。いくら自分がやりたい曲を練習しても、子どもたちになじみのない曲や歌うのが難しい曲だった場合、子どもたちはやる気をなくしてしまいます。就職後や転職後に曲を選ぶ際は、子どもたちにCDを聞かせてどの曲がいいか直接聞いてみるのもよいでしょう。

    季節に合った曲を選ぶ

    季節に合った曲を選ぶことも大切です。

    【季節の歌の例】

    • 春の童謡:「はるがきた」「チューリップ」
    • 夏の童謡:「たなばたさま」「うみ」
    • 秋の童謡:「まつぼっくり」「やきいもグーチーパー」
    • 冬の童謡:「あわてんぼうのサンタクロース」「おしょうがつ」

    季節に合った曲を選ぶことで、子どもが「季節」の風景を思い浮かべ、親しみを感じます。もちろん、季節に関係のない曲を何曲か覚えておくのもおすすめです。通年で歌えるので、「弾ける曲がない」というときにも役立ってくれます。

    どうしてもピアノが苦手な保育士はどうすればいい?

    どうしてもピアノが苦手な保育士が取るべき対策を2つご紹介いたします。

    ピアノのスキルが必要ない保育園を探す

    どうしてもピアノが弾けない・苦手な場合は、ピアノのスキルが必要ない保育園に就職するのがおすすめです。保育園の中には、童謡を歌うときにピアノを使わず、CD音源を使っているところもあります。アカペラや手拍子だけで歌う保育園もあるので、就職や転職の際にチェックしてみましょう。ホームページやブログをチェックしたり、園見学をすれば、その保育園のピアノのスキルの必要性が分かるはずです。

    ほかの楽器スキルを高めてもOK

    保育士試験にもある通り、ピアノ以外にもアコーディオンやギターなど、ほかの楽器スキルを極めるという方法もあります。ピアノ以外の楽器が弾けるだけでも、子どもたちに注目され、打ち解けやすくなります。とはいえ、弾き歌いのスタイルが基本なので、どの楽器であっても弾きながら歌える程度のスキルは必要です。自分に合った楽器を選んでみましょう。

    まとめ

    保育士が求められるピアノのスキルは決して高いものではありません。子どもたちを楽しませながら弾き歌いできれば十分です。地道に練習すれば到達できるでしょう。ピアノのスキルがあまり必要ない保育園もあるので、自分に合った職場を探して、あなたらしい保育を展開していきましょう。

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