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    スキルアップしたい保育士が目指すべき資格・研修を紹介

    #キャリアアップ・資格 2020/09/07

    どんな職種でもスキルアップというのは命題で、できないことができるようになれば今よりもさらに役に立つことが多くなり、活躍の幅が広がるものです。

    本記事では保育士がスキルアップする上で、まずは何をすればよいのか、取得を検討したい資格とその内容、受講を検討したい研修(保育士等キャリアアップ研修など)についてご紹介いたします。

    保育士にスキルアップが必要な理由は「ニーズ多様化」

    近年は深刻な待機児童問題や保育現場の人手不足を抱える日本では、保育士へのニーズが多様化しています。1日のうち子どもの家族と同じぐらい、もしくはそれ以上の長い時間をともに過ごす保育士は、子どもの健やかな成長に欠かせない存在です。そのため、ピアノや製作、運動やコミュニケーションといった保育分野のスキルを磨き、より「質のよい保育」を実践することが求められています。

    さらに、保育分野以外のスキルも一緒に身につけることで、さまざまな保育スタイルの現場でも活躍できる人材として重宝されるでしょう。

    2017年には厚生労働省による「保育士等キャリアアップ研修制度」が制定

    2017年、厚生労働省による保育士のキャリアアップを支援する「保育士等キャリアアップ研修制度」が制定されました。この制度では、一般保育士や主任保育士の間にさまざまな役職が追加されています。

    • 副主任保育士(副主任保育士、中核リーダー)
    • 専門リーダー
    • 職務分野別リーダー(職務分野別リーダー、若手リーダー)

    「副主任保育士等」「専門リーダー」は月額4万円、「職務分野別リーダー」は月額5,000円の処遇手当の対象となるため、専門性の高さが求められます。上記の役職の保育士は、基本的な保育の知識に加えて、障害児保育や食育・アレルギー対応などの研修分野で修了認定を受ける必要があります。

    【参考】

    厚生労働省「保育士等キャリアアップ研修ガイドラインの概要」

    厚生労働省「保育士のキャリアアップの仕組みの構築と処遇改善について」

    内閣府「技能・経験に応じた保育士等の処遇改善について」

    保育士が求められるスキルアップとは?

    保育士に求められるスキルアップは、大きく2種類に分けられます。それは「保育分野のスキルアップ」と「保育分野以外のスキルアップ」です。それぞれの具体的な内容を解説します。

    ①    保育分野のスキルアップ

    副主任保育士等・職務分野別リーダー等などの役職に就くには、都道府県が指定する専門分野に関する研修、一般的に「保育士等キャリアアップ研修」と呼ばれる研修を受けることが条件です。

    【職務分野別リーダー等が受講する研修】

    • 乳児保育
    • 幼児教育
    • 障害児保育
    • 食育・アレルギー
    • 保健衛生・安全対策
    • 保護者支援・子育て支援

    【専門リーダーが受講する研修】

    • 上記のうち4つ以上の研修

    もちろん、上記は研修の一例なので、そのほかにもスキルアップすべき保育分野はあります。たとえば、絵本の読み聞かせや製作、リトミックや病児保育など、まだまだ保育の専門的な知識は数多くあります。その中から、自分が興味を持ったものを選んでみましょう。

    【参考】

    厚生労働省「保育士等キャリアアップ研修ガイドラインの概要」

    厚生労働省「保育士のキャリアアップの仕組みの構築と処遇改善について」

    ②    保育分野以外のスキルアップ

    保育士といっても、保育スタイルは施設によって異なるため、必要とされるスキルもさまざまです。もちろん、役職によっても求められるスキルは異なります。多種多様な現場、役職で活躍するには、保育分野以外のスキルを磨くことが重要です。

    たとえば、副主任保育士は「保育士等のキャリアアップ研修」で「マネジメント」やそのほか3つの研修を修了することが要件です。グローバルな保育現場で働きたい場合は英語スキル、業務の効率化をねらうならパソコンスキルなども必要でしょう。自分が将来「どんな働き方をしたいか」を明確にすれば、身につけるべきスキルが見えてきます。

    スキルアップを目指す保育士におすすめの資格

    スキルアップを目指すなら、資格の取得がおすすめです。資格を持っていれば、転職や評価の際も有効に働きます。それでは、スキルアップを目指す保育士におすすめの資格を「保育分野」「保育分野以外」の2つに分けてご紹介いたします。

    保育分野のスキルアップに生かせる資格

    保育分野のスキルアップに最適の資格を5つピックアップしてみました。特徴や取得方法もあわせてチェックしていきましょう。

    チャイルドマインダー資格

    チャイルドマインダーとは家庭・少人数保育のプロフェッショナルを指します。自宅や訪問にて、乳児から小学生まで幅広い年齢層の子どもと関われるのが特徴です。チャイルドマインダーになるには、民間資格の取得が必要です。取得方法は、主に「通学」「通信」から選べます。

    【チャイルドマインダー資格が取得できる機関】

    場所はもちろん、保育料も保育時間も自分で指定することができるので、フリーで働くにはぴったりの資格と言えるでしょう。

    絵本専門士

    絵本専門士とは、絵本の専門的な知識や読み聞かせの実践力を持つ、いわゆる「絵本の専門家」です。絵本専門士になるためには、「国立青少年教育振興機構」が認定する民間資格を取得する必要があります。資格取得には「絵本専門士養成講座」を受講し修了することが必須ですが、受講するには条件をクリアしていることが前提となります。

    【絵本専門士養成講座の受講資格※いずれかに該当すればよし】

    • 子どもや絵本に関連する資格を有する者
    • 絵本に関わる実務について、原則として3年以上の経験を有する者
    • 絵本に関わる活動に携わり、原則として3年以上の経験を有する者
    • 絵本学や児童文学、美術について研究実績を有する者

    保育士の場合、「子どもや絵本に関連する資格を有する者」に該当するので、受講できる可能性が高いでしょう。興味のある人は、講座開催日をチェックした後に応募フォームにて応募してみましょう。

    リトミック資格

    リトミックは、音楽に合わせて体を動かす音楽教育方法です。子どもの感性や表現力を養う重要な役割を持っています。転職の際も大きなアピールポイントになるほか、自宅でリトミック教室を開くこともできるので、今後の働き方の視野も広がります。本格的なリトミック指導者を目指すなら、民間資格の取得が必要です。資格取得の方法は3通りです。

    • 資格が取得できる専門機関や学校に通う
    • 研修・講座を受講する
    • 通信(実践あり)で学ぶ

    【リトミックに関する資格が取得できる機関】

    ピアノのスキルが必須になりますが、音楽や身体表現に興味のある保育士にはおすすめの資格です。

    食育スペシャリスト

    食育スペシャリストとは「NPO法人みんなの食育」が認定する民間資格で、食材や調理方法、食文化など食に関する専門的な知識を身につけた「食育のスペシャリスト」を指します。資格を取得するには、ヒューマンアカデミーが実施している「食育スペシャリスト講座」を修了することが必須です。

    モンテッソーリ教員資格

    モンテッソーリ教員資格とは、モンテッソーリ教育を実施している保育園・幼稚園で働く際に必要な資格です。

    【モンテッソーリ教員資格が取得できる機関】

    モンテッソーリ教員資格には「国際資格」と「日本独自の免状」に分けられます。より専門性を高めたいなら、国際資格の取得がおすすめです。

    スキルアップに生かせる保育分野以外の資格

    保育現場、そのほかの現場でも生かせるおすすめの資格を3つご紹介いたします。

    TOEIC

    TOEICは一般的な英会話や英文、リスニングスキルのほか、ビジネス英語に関する能力を検定するテストです。テストの運営・実施は、「一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)」行っています。990満点中600点以上のスコアが出れば、面接の際のアピール材料となります。

    TOEICで高得点を目指すなら、独学ではなくTOEIC対策を取り入れている専門スクールや英会話教室に通うのがおすすめです。

    【TOEIC対策を取り入れている専門スクールや英会話教室】

    MOS

    MOSは「マイクロソフト オフィス スペシャリスト」の略語で、WordやExcel、PowerPointなどのマイクロソフト製品に関するパソコンのスキルを証明できる資格です。毎月1~2回行われる「全国一斉試験」と近くの会場で受験できる「随時試験」の2つの受験方法があります。月案や指導計画などの作業効率をアップさせたい人は、ぜひチェックしてみましょう。

    簿記の資格

    簿記とは、お金やものの出入りを記録するスキルのことで、企業や会社経営の際に役立ちます。園長や保育園の立ち上げを目指す人にはおすすめのスキルです。簿記は3級、2級、1級の3つに分かれており、初めて簿記試験に臨むなら3級を受験するのがおすすめです。面接でアピールできるのは1級、2級なので、初めは3級で慣れてから、徐々に難易度を上げていきましょう。

    スキルアップをねらう保育士に受講を検討してほしい研修

    スキルアップをねらうなら、自治体や会社が実施する保育士向けの研修を受講してみましょう。資格取得まではいかなくても、より専門的な知識が身につきます。それでは、受講を検討してほしい研修内容を3つご紹介いたします。

    製作や遊びを学ぶ研修

    製作や遊びに関する研修は、日頃の保育活動ですぐに生かせます。専門の講師を呼んで、実際におもちゃを作ったり、遊びを実践したりする中で、製作や遊びのノウハウが身につきます。企業が行う研修のほか、法人や民間団体による無料のセミナーやワークショップに参加してみるのもおすすめです。

    コミュニケーションを学ぶ研修

    保育士の仕事には、コミュニケーション能力が必須です。子どもとの対話はもちろん、ほかの保育士との連携や、保護者の方への対応、地域の方々への対応など、さまざまな相手とコミュニケーションを取る機会が多くあります。

    コミュニケーションスキルに関する研修のほか、自己啓発やカウンセリングに関する研修を受けることで、より「対話力」のスキルアップがねらえるでしょう。

    保護者の方への対応の研修

    保護者の方への対応に悩んでいる保育士は少なくありません。雑談はもちろん、連絡事項の伝え方や相談を持ちかけられた際の対応の仕方など、子どもとの対応とは違ったコミュニケーションスキルが必要になります。

    保護者の方への対応の研修を受ければ、クレーム対応や接し方が難しい保護者の方への対応方法のほか、育児に悩む保護者の方への適切な支援方法が学べるでしょう。「保育士等のキャリアアップ研修」にも、保護者の方への支援の研修が含まれているので、気になる人はぜひ受講を検討してみてください。

    まとめ

    保育のスタイルが多様化しつつある近年、保育士にはさらなる専門性と幅広い分野に関するスキルが求められます。チャイルドマインダーやリトミックなど、保育分野のスキルアップに生かせる資格や、TOEICやMOSなど保育現場以外でも活用できる資格を身につけて、自身のスキルアップを目指していきましょう。

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