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    保育園の夜勤の仕事内容。日勤との違いやメリット・デメリットを紹介

    #保育業界の基礎知識 2020/09/03

    女性の社会進出や、職場の多様化で夜に働く保護者のために夜間も開設している保育園があります。夜間も開設している保育園の場合、保育士も夜勤があります。夕方から朝までの仕事になり、日中開所している保育園とはシフト内容や勤務内容も大きな違いがあります。

    今回は夜勤のある保育園はどのような仕事内容なのか、働くうえでのメリットやデメリットなどをご紹介いたします。

    夜勤のある保育園ってどんなところ?

    夜勤のある保育園は病院など夜勤のある職場に併設された企業所内保育園や、各自治体で配置している24時間型一時保育のある保育園。繁華街の近くや、病院や工場といった夜の仕事のための認可外保育園が多いです。夜だけ開所している保育園もあれば、日中の保育の続きとして、夜間の預かりがある保育園もあるため、保育園によって仕事内容やシフトなども変わってきます。

    また、保育園だけではなく乳児院や児童養護施設も夜勤がありますが、今回は保育園を中心にご紹介させていただきます。

    保育園の夜勤の仕事内容

    日勤のみの保育園にいると、なかなか夜勤の仕事は想像できませんよね。まずは夜勤の保育園ではどんな事を行っているのか、その仕事内容をご紹介いたします。

    夜間のみ開所の保育園の場合

    夕方17時頃から開所し、朝の9時頃閉園する夜間のみの保育園の場合は、夜通しの勤務体形をとっている事が多いです。18時以降は夕食をとり、沐浴(お風呂やシャワーのところも)、寝かしつけを行い、寝た後は仮眠をとったり事務作業を行ったりします。朝、子どもたちを起こした後は朝食を提供し、日中の保育の準備を行う事が主な仕事内容です。

    開所している時間のほとんどは子どもが寝ている状態のため、日勤の保育士とは違って散歩といった事は行わず、事務作業や室内での仕事が中心になります。

    夜間のみ開所の保育園は、日中は他の保育園や幼稚園に行っているという子も多く、その日に預かる子も毎日変わってきます。行事などは設定しないことが多く、業務に追われるといった事が少ないです。

    院内保育施設や企業所内保育施設といった24時間開所の園の場合

    病院内や病院の周辺に設置する認可外保育園の院内保育園は24時間勤務する医師や看護師、病院職員の子どもを預かる保育施設。院内保育園の夜勤勤務の保育士は、医師や看護師の勤務に合わせて子どもを出迎え、退勤時間に合わせて降園を行います。

    他にも夜勤のある工場などに併設された企業所内保育施設も、24時間開所の保育を行っています。

    夜勤だけではなく、日勤の時間帯にも開所しているため、夜勤専従と呼ばれる夜勤専門の保育士以外は日勤の仕事もあります。夜勤の勤務では夕食を食べさせたり、夜寝ている子どもを見守るといった業務が中心ですが、日勤では散歩に出かけたりといった通常の保育士と同じような業務がほとんどです。

    24時間型一時保育の場合

    保護者の方の病気や仕事で、緊急に子どもを預けなければならなくなったとき、夜間・宿泊も含め、24時間365日対応している24時間型一時保育。各自治体に1~3ヶ所ほど、認可保育園が対応しています。

    毎日利用する子どもがいるわけではないので、申し込みが入った段階でシフトを調整し、夜勤手当を支給する形で、日勤としても働いている保育士が夜勤を担当します。

    夕食を食べさせて、沐浴をし、寝かしつけを行うという一連の流れは他の夜勤のある保育園とほとんど変わりありません。ですが、一時保育という性質上、その日が初めての利用になる子も多く、夜間ずっと抱っこしてあやしていたり、慣れない環境で寝られず、夜通し遊びに付き合ったりする事もあります。

    日勤と夜勤の違い

    仕事内容にも違いがみられる保育園における日勤と夜勤。他にも、勤務体制などでどのような違いがあるのかご紹介いたします。

    勤務体制

    日勤の保育園は開所時間であるおおよそ7時~20時まで、30分単位でのシフトで勤務をされていると思います。夜勤専従と呼ばれる、夜勤専門の保育士の場合は、17時~翌9時までといった固定シフトで勤務する場合が多いです。

    日勤は8時間勤務でのシフトが多いですが、夜勤はその倍の16時間。休憩時間として仮眠の時間を多く設けたり、翌日は休みにしたりするといった対応を取っています。

    人数

    夜勤のある保育園の場合子どもの人数は20人前後の定員となっている園が多く、60人や100人といった大規模な保育園はほとんどありません。また、0歳児は保育士の人手が必要なことや、乳幼児突然死症候群(SIDS)といったリスクもある事から、集団生活に慣れた1歳児以降を対象にしている保育園が多いです。

    クラス分けはせず、1~5歳児の子どもたちが合同や、乳児幼児に分かれて生活しています。保育士の人数も、最低2人~と、預かっている子どもの人数に合わせて最小限で回しています。

    保育の内容

    子どもに夕食を食べさせた後、沐浴、寝かしつけ、見守り、起床の手伝い、朝ごはんといった生活リズムにあった保育を行う事が多い夜勤のお仕事。

    夜勤専門の保育園の場合は、行事や製作といった活動を行う事は少ないため、子どもが寝ている間は事務作業を行ったり、副業として保育士を行っている人も多いため、本業のお仕事を持ってきたりする人も多いです。

    日中開所している企業内保育園や院内保育園、24時間型の一時保育は日中も子どもがいるため、子どもが寝ている間は行事の準備や日中の製作物の用意といった作業を行います。

    子どもが寝ているからと言っても、一緒に寝られるわけではなく、子どもの様子は変わりないかしっかりチェックを行いながら、仕事をしています。

    保育園の夜勤のメリット

    夜勤のある保育園で働くと、どのようなメリットがあるのでしょうか。まずは夜勤のある保育園のメリットをご紹介いたします。

    収入が日勤のみより多い

    夜勤の保育士の最大のメリットは、給料が高いという事。給与水準が低いと言われている保育士ですが、夜勤専門の保育士は日勤の保育士に比べても給料が高い傾向にあります。これは、夕方から翌朝までという勤務時間が関係しており、労働基準法で深夜10時から翌朝の5時までの労働に対しては、雇い主側が深夜手当をつけることに決まっているからです。

    深夜手当の割増賃金は、2割5分以上と労働基準法で決められているため、たとえば1,000円の時給で働く場合、夜勤時の時給は1,250円に増額します。保育園によっては割増賃金とは別に、夜勤手当として1回につき6,000円~8,000円支給している事もあり、月給にすると5~10万円ほど手当だけで支給されることになります。

    パートや派遣社員といった時給制であっても、短時間で日勤と同じような給与をもらう事ができるのも大きいですね。

    平日の昼間を有効に使える

    夜勤の仕事は文字通り夜が中心。夕方から勤務が始まり、朝には終わるため、平日の昼間の時間を有効に使えます。もちろん夜勤の最中しっかり寝ているわけではないため、昼間は寝る時間にあてているという人もいます。

    また、夜勤の場合、16時間勤務をとっている保育園も多く、夜勤明けの翌日はお休みという制度をとっている保育園も多いです。そのため、休みが日勤の保育士よりも多くなり、自由な時間を多く捻出することができるので、勤務時間を減らして自由な時間を多くしたいと考えている人にはピッタリの職場です。

    保育園によってはダブルワークも可能

    夜勤専従の保育士の中には、日中違う仕事をして、ダブルワークで働くという人もいます。

    夜間の仕事のため、アルバイトとして働くだけでも一定の収入を得ることができ、夜の時間を有効活用することができます。

    夜勤手当を導入している保育園であれば、時給以外にも手当がもらえるため、1回8,000円の手当てが出る場合、夜勤を5日行うだけで、4万円が給与にプラスされます。翌日が休みの日などに少し働くだけでも大きな収入を得ることができます。

    ダブルワークをする場合は、夜勤専従となる保育園がダブルワーク可能であるか、そして本業である日中の仕事もダブルワークが推奨されているか必ず確認しておきましょう。

    デスクワークが中心

    日勤の保育園の仕事は散歩に出かけたり、園庭で遊んだりと戸外で遊ぶことも多いですが、夜勤の保育園の場合は、戸外に出かけるという事はほとんどありません。仕事中も子どもが寝ている時間が大半のため、夜泣きの対応をしたりする以外はデスクワークが中心です。

    製作の準備や事務作業といった仕事が多いので、ピアノや体操が苦手という保育士でも、働くハードルが低いと感じる方もいるでしょう。

    保育園の夜勤のデメリット

    メリットの多い保育士の夜勤のお仕事ですが、デメリットももちろんあります。

    拘束時間が長い事が多い

    夜勤の仕事は夕方から早朝までと拘束時間が長いため、短時間で働きたい人には不向きです。基本的に夜勤のシフトは1つであることが多く、勤務時間を短くしてもらうといった臨機応変な対応はしてもらいにくいと考えた方が無難です。

    万が一体調を崩したときにも、保育士の人数が最低限の場合が多く、なかなか休ませてもらえない、早く帰れないという事が多いので体調管理に注意が必要です。

    疲れがたまりやすい

    仮眠の時間を設けている事が多いですが、子どもの夜泣きが聞こえてきたり、様子が気になったりして熟睡しにくく、休息できる環境というわけではありません。若いうちは徹夜でも平気!という声もありますが、体力がいつまでも続くわけはなく、疲れが1日では取れず、帰宅して日中はずっと寝ているという事もあります。

    24時間シフトの保育園は生活リズムを崩しやすい

    24時間開所の保育園の場合は、夜勤専従の保育士と違い、日中のシフトをこなしていく必要があります。夜勤明けは休みであったり、リズムを崩さないよう1週間夜勤、1週間日勤と連続した勤務を心がけていたりする場合もありますが、人数の関係で日勤で働いた翌日夜勤、その翌日日勤をこなす……というハードなシフトになることも考えられるでしょう。

    日勤のシフトだけでも、早番遅番で生活リズムを整えにくい中、さらに夜勤となると体調管理のために遊ぶ予定を減らすといった事も必要になってきます。

    まとめ

    今回は夜勤の保育士について仕事内容やメリット、デメリットをご紹介いたしました。夜勤のある保育士の仕事は、近年の女性の社会進出や、企業所内保育施設の増加で年々需要が高まっています。

    夜勤の保育士の仕事は社会的にも貢献度の高い仕事ですが、どうしても生活リズムが狂いがちになるので、睡眠や栄養、運動などに気を配ることが大切です。

    24時間開所の保育園で働く場合は、夜勤のシフトがどのようになっているのか、しっかり求人を確認しておき、自分に合った保育園を見つけてみてくださいね。

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