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    保育士のストレスの原因と解消するための方法

    #保育士の悩み 2020/05/28

    厚生労働省の調査によると、「現在の仕事や職業生活に関することで強い不安、悩み、ストレスになっていると感じる事柄がある労働者」の割合は58.0%と、働く人の約6割がストレスを抱えている現代。どんな職業にもストレスはつきものです。しかし、密接な人間関係の中で働き、質の高い保育の提供を求められる保育士は、とくに負担が多く、ストレスの多い仕事といわれています。

    【参考】平成30年 労働安全衛生調査(実態調査) 結果の概況|厚生労働省

    では、保育士が抱えるストレスには一体どんなものがあるのでしょうか。そして、それらのストレスをどのように解消していけばよいのでしょう。ここでは、保育士が感じている主なストレスの原因と効果的なストレス解消法について解説します。

    ストレスを溜め過ぎてしまうと、いつしか心や体に影響が生じてしまいます。そうなる前に、今抱えているストレスの原因を客観的に把握し、ストレスと上手に付き合っていくポイントを探っていきましょう。

    保育士が感じるストレスの原因

    ストレスは多くの方が抱えていますが、過剰に溜め込むと心と体の不調の原因になります。

    ストレスと上手に付き合っていくためのポイントのひとつは、「自分の抱えているストレスに気づくこと」

    まずは、保育士が感じる主なストレスを把握し、今感じているストレスの原因を客観的に捉えてみましょう。

    女性が多い職場特有の人間関係

    政府の統計によると、2018年度の保育士の人数は、女性保育士21万6220人・男性保育士1万3400人とされています。男性保育士の人数は年々増加傾向にあるものの、保育の現場はまだまだ女性社会。各保育園でも女性保育士が約9割以上を占めているのが現状です。

    男女比がアンバランスな状況もあり、以下のようなトラブルを経験したことのある方も多いでしょう。

    • 派閥やグループができる
    • 陰口や悪口
    • 無視・いじめ
    • 上司や先輩への過剰な気遣い
    • 感情の起伏が激しい、など

    保育園は、主に園長と限られた人数の保育士で構成されているとても狭い世界です。毎日顔を合わせるメンバーのなかに、相性のよくない人や関係性がこじれてしまった人がいると、毎日ストレスを募らせてしまうでしょう。

    ちなみに、東京都の調査によると、過去に保育士として働いていた方の退職理由1位が「職場の人間関係」。また、現在就業中で退職を考えている保育士のうち、4割近くの方が退職理由としてやはり「職場の人間関係」を挙げています。

    これらのことからも、職場の人間関係にストレスを抱えている保育士は少なくないことがわかります。

    【参考】

    政府統計の総合窓口「平成30年賃金構造基本統計調査」

    東京都福祉保健局「平成30年度東京都保育士実態調査結果(報告書)」

    保護者対応

    子どもを安全な環境で保育するためには、保護者と信頼関係を深めることが大切です。しかし、モンスターペアレントと呼ばれる保護者から理不尽なクレームや要求を一方的につきつけられてしまうと、保育士の精神は疲弊してしまいます。

    「うちの子はピーマンが嫌いだから、給食に入れないでほしい」

    「うちの子をずっとそばでみていてほしい」

    「〇〇先生のせいでけがをしたから、治療費を払ってほしい」

    このような無理難題を押し付けられてしまうと、ストレスに感じてしまいますよね。しかも、こうしたクレームは、対処法を間違えると大きなトラブルへと発展してしまう可能性があるのがやっかいなところ。角がたたないよう、低姿勢で細やかに応えていかなければなりません。

    東京都の調査でも、「保育士として負担に感じることは?」という質問に対して、49.6%の保育士が「保護者対応」と答えているほどです。

    保護者対応に大きなストレスを抱え、気疲れしてしまう保育士はかなり多いようです。

    【参考】東京都福祉保健局「平成30年度東京都保育士実態調査結果(報告書)」

    仕事量が多く残業が増える

    保育士は、日中に子どもを保育するほか、書類作成や壁紙制作、イベント準備や会議、研修への参加など、かなり多岐にわたる業務をこなさなければなりません。

    書類作成などは、子どもたちのお昼寝の時間など、空いた時間に作業するため、1日中大忙しです。イベント前などの繁忙期には、残業が増え、持ち帰り仕事になってしまうこともあります。

    「子どもが大好きで保育士になったのに、やることが多すぎて子どもたちとじっくり向き合えない…」

    「せっかくの休日なのに、イベント準備…」

    勤務する保育園の環境にもよりますが、忙しすぎることにストレスを感じている保育士はかなり多くいます。

    給与が低い

    保育士は、子どもの命を預かる責任ある仕事にもかかわらず、給与が低い傾向にあります。待機児童や保育士不足の問題を解消するため、国の政策により保育士の処遇改善が進められているものの、ほかの業種と比べるとやはり給与水準は今なお低め

    「仕事の責任の重さや仕事量に給与が見合わない」とストレスを感じてしまう保育士も少なくありません。

    保育方針が園と合わない

    保育士として働き続けるうえで、自分の理想とする保育と勤務する保育園の保育方針が合っているかどうかは、とても大切です。100%理想通りに働ける職場を見つけるのは難しいものですが、あまりにも理想と現実がかけ離れていると日々の仕事にストレスを募らせてしまいます

    「本当はこうしたいのに、できない…」と葛藤が生じ、モチベーションが下がってしまう保育士もいるようです。

    ストレス解消法

    ストレスが溜まったまま頑張りすぎてしまうと、心や体が疲弊し、さまざまな不調を引き起こしてしまいます。仕事の環境や取り組みを変えて、少しでもストレスの原因を取り除くことができればよいのですが、100%改善するのはなかなか難しいものですよね。

    ストレスが過剰に溜まってしまうことのないよう、日々の生活の中で上手に解消していくことも大切

    そこでここからは、すぐにでも取り入れられるおすすめのストレス解消法をご紹介いたします。自分にぴったりの方法を見つけて、ストレスと上手に付き合っていきましょう。

    運動する

    運動には、ストレスを発散させる作用があります。とくに、軽いランニングやサイクリング、水泳など、体にたっぷりの空気を取り入れながら行う有酸素運動がおすすめ

    目安の時間は、30分以上の運動を週2日以上。運動の強度の目安としては、自転車に乗る、階段を上る、動物と歩いたり走ったりして遊ぶといった程度です。ハードルが高いなと感じる方は、近所を散歩したり、公園で友人とバドミントンをするなど、少しアクティブに過ごすといったことからはじめると良いでしょう。

    【参考】健康づくりのための身体活動基準2013

    没頭できる趣味をもつ

    休日に何もすることがないと、仕事のイヤなことばかりを考えてしまい、憂鬱になりがち。週が明けても、その暗い気持ちを引きずったままでは仕事に集中できませんね。そんな時には、何も考えずに没頭できる趣味がおすすめです。

    読書や料理、DVD鑑賞…、どんなことでも構いません。何か趣味をもち夢中になることで、仕事とプライベートのメリハリがつきますよ。

    友だちとおしゃべりで気分転換

    仕事が早く終わった日や休日には、仲のよい友人とご飯を食べたり買い物をしながら楽しくおしゃべりするのもおすすめです。気のおけない友人に会い、他愛のないことを楽しく話していると、いつの間にか気持ちがすっきりして気分転換できているはず。

    ただし、一緒に過ごす相手は保育園以外の人にしたほうがよいでしょう。同じ保育園で働く同僚だと、つい話題が職場の悪口になってしまいがち。余計にストレスが溜まってしまううえ、その悪口が新たなトラブルへとつながってしまうかもしれません。

    カラオケで発散

    音楽は、心と体を癒してくれるもの。歌うことが得意な方は、カラオケで大きな声を出すのもよいストレス発散法です。歌うと呼吸が深くなり酸素を体内にたっぷりと取り込めるので、頭はすっきり、心はポジティブになってきます。カラオケで思いきり楽しんだ後には、イヤな気持ちや不安な気持ちが和らいでいるはずですよ。

    ストレスと上手に付き合っていくポイント

    最後に、日々のストレスと上手に付き合っていくポイントをいくつか確認しておきましょう。

    十分な睡眠と休息をとる

    仕事が忙しいと睡眠時間が少なくなってしまうことや、不安やイライラが募りしっかり眠れないこともあるでしょう。しかし、ストレスに負けない、心身ともに健康な体を維持するためには、良質な睡眠をたっぷりととることが重要です。

    次のことを意識して、睡眠の質を上げるようにしましょう。

    • パソコンやスマホの利用は就寝2時間前までにする
    • ぬるめのお風呂にゆったりつかる
    • 寝る前に好きな音楽やアロマ、ハーブティーなどでリラックスする
    • 休日も早寝・早起きで、生活リズムを崩さないようにする
    • 20分程度の昼寝をする、など

    しっかり睡眠をとって、健やかな心と体をつくりましょう。

    【参考】T-PEC/『ストレス解消の基本-睡眠』

    相談できる相手を決めておく

    厚生労働省が平成28年に実施した「労働安全衛生調査」によると、仕事にストレスを抱えている方の91.1%が「相談できる人がいる」と回答し、そのなかの85.0%が「ストレスを実際に相談した」と回答しています。

    さらに、「ストレスを実際に相談した」と答えた85.0%の方のうち、ストレスが「解消された」割合は 31.7%、「解消されなかったが、気が楽になった」割合は 60.3%でした。

    この調査により、悩みを誰かに相談することで、9割以上の方が解消または気持ちが楽になることが判明しています。家族でも恋人でも友人でも、誰でも構いません。ストレスが溜まって辛いときに気軽に相談できる相手を決めておきましょう。

    【参考】平成28年労働安全衛生調査(実態調査)結果の概況

    転職を視野に入れる

    毎日ストレスを抱えながら働いているのなら、現在の職場が合っていないのかもしれません。

    「いろいろな解消法を実践してもストレスが溜まる一方で、もう限界…」そんな時には、思い切って転職を考えてみるのもよいでしょう。

    ちなみに、「次こそ必ずよい職場を見つけたい」という方は、保育業界の就職や転職をサポートする求人サイト『ジョブトル保育』をぜひ活用してみてください。数千件もの豊富な求人情報が掲載されており、さらに、高給与・駅近などの人気条件の求人が満載!必ず自分に合う職場が待っているはずです。

    保育士としてイキイキと働ける職場と出会うために、ぜひ一歩、踏み出してみませんか。

    まとめ

    ストレスが多いといわれる保育士。完全にストレスをなくして働いていくのは難しいかもしれません。まずは自分が抱えているストレスの原因を把握し、自分に合う解消法を見つけて、ストレスと上手に付き合っていく道を探ってみましょう。

    しかし、過剰なストレスを抱えているのに、無理に頑張り続けてしまうと心と体が疲弊してしまいます。そんな時には、他の園への転職も視野に入れてみましょう。必ず、イキイキと働ける職場に出合えるはずですよ。

    【参考】

    厚生労働省/こころの耳・働く人のメンタンルヘルス » 1ストレスとは

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