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報連相（ほうれんそう）って何？

報連相とは、『報告』『連絡』『相談』の頭文字をつなげた言葉です。まずは、それぞれの言葉の意味を見ていきましょう。

 

・報告…知らせ告げること。任務を請け負った者が、その状況や結果について述べること。

・連絡…情報や気持ち、考えなどを知らせること。

・相談…問題解決のために話し合ったり、他人に意見を求めたりすること。

 

この3つは似た言葉のようですが、違いもあります。

『報告』『連絡』で話す内容は、すでに起こったこと＝過去の出来事についてですが、『相談』で話す内容はまだ起こっていないこと＝未来の出来事についてです。また、『報告』『連絡』が話し手からの一方向のコミュニケーションであるのに対して、『相談』は基本的には双方向からのコミュニケーションになります。

そのため、仕事相手に話し掛ける際に「『報告』があります」と前置きするのと「『相談』があります」と伝えるのでは、相手の聞く姿勢が変わってきます。自分の要件に合った言葉の使い分けを心掛けましょう。

 

報連相を行うメリットって？

では、報連相によってどのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、2つのメリットをご紹介します。

 

 

 

 

 

 

 

 

【メリット1】ミスが減る

仕事を進めるうちに不明な点が出てくることはよくありますよね。その際、相談せずに自分の判断で仕事を進めてしまうと、やり方が間違っていたり依頼主が求めていないものができてしまったりして、仕事がやり直しになる場合もあります。

また、お客さまからのクレームを報告しなかったことにより、同様のクレームが再び発生して大問題に…なんてことも。

 

早い段階で報連相をすることにより、仕事を正しく進めることができるため、結果的にミスは少なくなります。ミスが減ることで上司や先輩から怒られずに済み、楽しく気持ち良く仕事ができるでしょう。

 

【メリット2】自分のスキルアップにつながる

相談を通してアドバイスをもらうことで仕事に関する知識が身に付き、仕事の効率が上がることも、報連相の大きなメリットです。

 

自分の考える力を伸ばしたい場合は、相談する際に「自分はこのように対処しようと思いますが、いかがでしょうか？」という形で聞くと良いでしょう。自分なりの仮説を立てることで、自分の考えが正しいかどうかを確かめることができます。正しくなかったとしても、相談を受けた上司や先輩は「この人は仕事についてしっかり考えているな」と思ってくれるはずです。

 

報連相をするときのポイントを教えて！

報連相をする際は、3つのポイントを抑えることが大切です。

 

 

 

 

 

 

 

 

【ポイント1】報連相の目的・伝える相手をはっきりさせておく

何事も、まずは目的を確認することが大事です。目的によって『報告』をするだけで良いのか、それとも『相談』をして意見を聞く必要があるのかは変わります。

伝えるべき相手も確認しましょう。仕事のやり方を『相談』するだけであれば同僚や親しい先輩で良いですが、仕事のやり方を変えたことを『報告』するのであれば上司に伝えなければいけません。

 

【ポイント2】報連相する内容を整理しておく

目的と相手をはっきりさせたら、報連相を通じて伝えることや聞きたいことを書き出して、整理することをおすすめします。書き出したメモを見ながら報連相することで、伝え忘れや聞き忘れを防ぐことができます。

 

【ポイント3】報連相するタイミングや場所を選ぶ

しっかり話を聞いてもらうためには、よほど急ぎの用件でない場合、相手が時間や状況に余裕があるタイミングを選んだ方が良いでしょう。

また、他の人にあまり聞かれたくない内容の場合、相手と2人きりで話せる場所を選ぶようにしてください。逆に、他の仕事仲間にも聞いてほしい話なら、朝礼の場で発言したり、一斉送信メールや連絡ノートを活用したりするのも良いですね。

 

おわりに

仕事をスムーズにするキーワード「報連相（ほうれんそう）」についてご紹介しました。

報連相をしっかりできるようになると仕事をスムーズに進められるようになり、上司や先輩からの信頼もアップします。また、「頼まれた仕事が終わらなくて帰れない！」「報告し忘れて怒られた…」ということが減り、仕事が楽しくできるはず！

報連相（ほうれんそう）はどんな仕事をする際にも役立つので、ぜひマスターしてくださいね。