会社や学校へ行く前など、特に朝は1分1秒が惜しいものですよね。しかし、忙しい朝に限って寝癖がひどく、髪を整えるのに時間が掛かってしまって遅刻…なんて経験をしたことのある人もいるのでは?
そこで今回は、忙しい朝でも手軽にできる寝癖直しの方法をご紹介します。
ほとんどの場合、寝癖がつくのは寝るときや寝ている間に髪が濡れていることが原因です。
少し難しい話になりますが、寝癖の原因はタンパク質の水素結合です。髪の毛は濡れると水素同士が離れ、乾くと再び結合する仕組みになっています。このとき、間違った方向に向いたまま水素結合がなされるために寝癖がついてしまうのです。
つまり、ドライヤーで乾かしきれていない部分があったり、寝汗で髪が濡れてきてしまったりすると、寝癖がついてしまうというわけです。
寝癖がつくのは毛先付近だと思う方が多いかもしれませんが、水素結合によって寝癖がつきやすいのは、最も乾きにくい髪の根元です。根元が寝癖によってねじれることで、先端が正しくない方向を向いてうねったり、毛先がはねたりします。
髪の毛を濡らすときは、全体を洗ってしまう方法が一番確実ですが、時間がない場合には根元を重点的に濡らし、寝癖の原因付近に行きわたるようにもみ込んでください。
十分なじんでから、正しい毛流れになるようブローしましょう。部分的に濡らすには霧吹きがあると便利です。
特に男性やショートヘアの人などは、部分的な寝癖というより、髪の毛全体がうねったりはねたりすることが多いですよね。そんなときには蒸しタオルが効果的。
タオルを濡らし、軽く水気を絞りレンジで1分ほど温めます。温めたタオルを頭に載せて髪の根元が水分を含むようもみ込み、数分放置します。時間がたってタオルが冷たくなってきたら取り、ドライヤーでしっかりブローしてください。
タオルを温めている間や放置している間はメイクや朝食の時間に割くことで、効率的に朝の時間を過ごすことができます。
なお、ハンカチのように薄いものや面積が小さいタオルでは、十分な効果は期待できません。厚めのハンドタオルを使うかフェイスタオルを折りたたんで二重にして使うと、乾きにくく髪の毛を十分に濡らすことができるでしょう。
プレスタイリング剤はドライヤーが必要ないものがほとんどのため、時間がないときには重宝するアイテムです。髪の根元を中心に吹きつけ、よくもみ込みなじませましょう。
水で濡らすだけでも効果はありますが、プレスタイリング剤には保湿や紫外線対策、静電気防止、髪の毛の補修作用がある商品もあります。また、プレスタイリングという名の通り、髪のまとまりがよくなるため、セットもスムーズにいくことがうれしい点です。
香り付きのタイプもあるので、お気に入りの香りのものを選べば忙しい朝でも素早く気持ちをリフレッシュできるでしょう。
寝癖直しに時間を掛けないようにするためには、髪をしっかりと乾かしてから寝ることが大切です。
最初にご説明した通り、生乾きでは寝癖がつきやすくなります。翌朝の自分を助けると思い、すぐにベッドに潜り込みたいときでもきちんと丁寧に乾かしましょう。
ロングヘアの場合は、シュシュなどでゆるく髪をまとめて寝ると髪がばらつきにくくなります。ヘアゴムなどできつく結んでしまうとゴムの跡がついてしまうため、ゆるめにすることが肝心です。
ショートヘアの場合は、カーラーで巻くと翌朝のセットも楽になるでしょう。
また、枕を変えたり寝る体制を変えたりすることで、寝癖を防げることもあります。
低反発の枕にすると圧迫が減り寝癖がつきにくくなります。寝癖がつきやすい部分が枕や布団に接触しないような体制で寝ることも効果があるため、寝癖が頻繁について困っている人は試してみてください。
きれいで清潔な髪は、好印象を与えるために重要な身だしなみの1つです。特に接客などのお客さまを相手にする仕事をしている人は、どんなに忙しい朝でもしっかり整えたいもの。素早く寝癖を直したいときは、今回ご紹介した方法で寝癖を直してみてくださいね。
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